楽天グループ（楽天）は、OpenAIがAI（人工知能）分野における戦略的パートナーとして参画し、同社の協力のもと、最先端のAI技術を活用して、国内外の消費者や企業に新たなAI体験を提供する。このコラボレーションの一環として、両社は新しいAIプラットフォーム「Rakuten AI for Business」を発表した。最先端AIソリューションを駆使し、業務改善や顧客との関係性の強化といった企業活動を支援するAIプラットフォームを、来年以降、本格的に提供開始する。

AI分野における戦略的パートナーとしてOpenAIが参画

　「Rakuten AI for Business」は、営業、マーケティング、カスタマーサポート、オペレーション、戦略策定、システム開発など、様々な企業活動を支援する新しいプラットフォーム。具体的には、データ分析やチャート作成など実用的な分析の手助けを行う「Rakuten AI Analyst」や、企業の担当者が効率的により高度な消費者へのサービスを提供できるように手助けする「Rakuten AI Agent」、企業のあらゆる資料を分析し必要な情報を提供することで顧客からの質問に迅速に回答できる「Rakuten AI Librarian」といった機能を提供する。

　また、スマートフォンやタブレットなどのあらゆる端末から、いつでもどこからでもアクセスできる、利便性の高いインターフェイスを提供する。さらに、楽天の通信網やクラウド技術を備えたデータセンターで、エンドツーエンドでの安全なネットワーク環境で機密データを管理する。楽天が保有する豊富なノウハウやデータ、OpenAIの最先端技術を用いて、企業にユニークな付加価値を提供していく。

　楽天は、国内外で約17億のユーザーを有しており、Eコマース、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信など様々なサービスを提供し、独自の「楽天エコシステム（経済圏）」を形成している。一方、OpenAIは、AIを通じて全人類に利益をもたらすことをミッションに掲げ、AIの研究と開発を担う企業として多くの消費者や企業にAIの最先端技術をもたらすことに貢献している。

　両社では、今後も豊富なデータと最先端のAI技術の活用を通じて、ECの購買活動に革命をもたらし、世界中の人々へ新たな価値創出を目指していく考え。