近畿大学には、学生も知らない鮨屋がある。

グルメ

2023/11/14 16:30

2002年、世界で初めてマグロの完全養殖に成功した近畿大学。


世間では「近大マグロ」としてその名を馳せているが、他にもマダイ、シマアジ、ブリ、カンパチ、クエなど、数え出したらきりがないほどの養殖魚を生み出している。このことから「校内に水族館を作っちゃいました」なんて言われたら「さすが近畿大学」と返せるのだが、校内に鮨屋を作ってしまうのだから、漫画の世界のようだ。

しかし、学食とは違い学生は利用不可。そのルールのためか、ほとんどの学生はその存在すら知らないのだそう。学校内にあるのにもかかわらず、そこは大人のために用意された空間となっている。

東大阪キャンパスの4号館、図書室の入り口付近にあるエレベーターに乗り込み、3階で降りれば、ラグジュアリーなラウンジに到着する。間違えて一緒のエレベーターに乗り込んでしまった学生が「何ここ!?」と驚きの声を上げていた。その奥に、鮨屋「近鮨」はあるのだ。

ネタは様々用意されているが、主役は「近大マグロ」を始め、近畿大学水産研究所が手塩にかけて育てた養殖魚。

ディナーは1日1組限定(4~6名)の完全予約制、15000円でネタケースを空にしてもオッケーという自由で太っ腹なコース。そのため、予約は争奪戦だ。ランチはラウンジを使用するため30名まで利用可能だが、2000円とお得なため、ひと時の極楽を求めて先生方が押し寄せるとのこと。どちらもハードルが高そうだ。

少し前まで完全紹介制だった「近鮨」だが、今は一見客も歓迎とのことで、挑戦してみる価値は大いにある。11月22日発売の「あまから手帖」12月号「鮨こそすべて」特集では、その超隠れ家的鮨屋について、詳細に語られているので要チェック。
 
今では近畿大学を代表するブランドとして
認知されている「近大マグロ」の握り

「近鮨」
住所/大阪府東大阪市小若江3-4-1 近畿大学東大阪キャンパス 4号館 3F

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。
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