キャンプでの楽しみといえば、「たき火」だろう。たき火の火を使って料理したり、暖をとったりと、楽しみ方もそれぞれ。今回は、キャンプでたき火をしたいと思っている人に向けて、関東近郊の施設を紹介する。たき火の注意点についても解説するため、火の扱いに気をつけながら楽しんでほしい。
たき火をする場所として思い浮かぶのが、キャンプ場。しかし、キャンプ場であればどこでもたき火を行っていいわけではない。
まず、たき火ができるかどうかはキャンプ場によって異なる。多くのキャンプ場では、「たき火台を使用すればOK」となっている。たき火OKのキャンプ場でも、たき火をしていい場所を制限しているところもあるため注意したい。
また、地面の上でたき火を行う「直たき火」ができるキャンプ場もある。こちらも、事前の確認が必要だ。
また、たき火の後始末をしないケースが増加しており、直火を禁止にしたキャンプ場もある。ルールとマナーを守って楽しもう。
たき火をするためにアイテムを紹介しよう。最低限必要なのは、「たき火台」「たき火シート」「着火剤」「火ばさみ(トング)」「耐火グローブ」「長めのライター」「火吹き棒」「うちわ」などだ。
必要な道具をそろえたところで、次はたき火の組み方。まずは火を起こすわけだが、薪を適当に積んで火を着けても、簡単には火は大きくならない。コツを押さえる必要がある。流れとしては、(1)着火剤を中心に置いて、梱包材や軽く丸めた新聞紙を乗せる、(2)その上に割り箸程度の大きさにした薪、中程度のサイズの薪を組み上げる、(3)さらに上に大きめの薪を組み上げる、(4)さまざまな方向から点火する――となる。
組み方の基本は、横から見たときに三角形に見えるように組むこと。薪を組み上げるときは、空気が入るように隙間をあけると酸素を取り込んで燃焼効率を高められる。
また、最初に割りばしサイズの薪で火を起こし、徐々に大きい薪へ火を移していくといいだろう。小さい炎が安定してきたら、火吹き棒などでたき火の中心に、空気を送り込んで炎を安定させよう。最後に大きい薪が燃え始めたら、火の様子を見つつ、薪や小枝を足していけばOK。
薪は灰になるまで燃やし尽くし、灰捨て場などで灰の処理をしよう。灰だからと、サイトに捨てるのは絶対にやめること。薪が燃え尽きずに残ってしまったら、管理棟で捨てられないか相談するようにしてほしい。
失敗しないためには「小さな薪から大きな薪に火を移す」ことが重要。そのほか、枝や薪を使う際は、できるだけ乾燥しているものを選ぶようにしよう。水分の多い薪は火が着きづらく、多くの煙が発生してしまう。
また、「針葉樹の薪」「広葉樹の薪」の2種類を用意しておくと、たき火を長く楽しめる。針葉樹の薪は、薪が薄く燃えやすい。広葉樹の薪は、長く火が燃え続ける性質を持っている。
たき火を行う際は、周辺に燃えやすいものがない場所を選ぼう。落ち葉やタープやテントなどの化学繊維で作られている製品も、燃えやすいため注意してほしい。また、風が強い日は火の粉が遠くまで飛ぶ恐れもあるため、行わないようにしよう。
服装面でも火への対策を忘れないでほしい。たき火の際は難燃素材やコットン、ウールなどの燃えにくい素材を使った服装をするのがおすすめだ。
最後に、火の始末が重要。火事になる危険性もあるため、薪は灰になるまで燃やしきろう。また、炭は簡単に火が消えないため、炭や灰を入れて片付けられる「火消し壺」を用意しておくのもおすすめだ。
東京都江東区にある「若洲公園キャンプ場」では日帰りと宿泊があり、いずれも区画サイト内であればたき火台を使って自由にたき火ができる。ただし、直火は禁止。
水・炊事場やトイレのほか、たき火用薪が買える場所、灰・消し灰を捨てられる場所もそろっていて、初心者にはありがたいキャンプ場だ。
群馬県沼田市にある「グリーンパークふきわれ」も、たき火ができるキャンプ場。農家直営のキャンプ場で、標高650mの高原にあって夏でも涼しく過ごしやすくなっている。目の前には川が流れており、川遊びも楽しめるのも人気の理由だ。
こちらの施設では、フリーサイトが直火OKで、それ以外がたき火台でたき火が可能だ。
「勝浦つるんつるん温泉キャンプ場」は、千葉県勝浦市にある温泉宿泊施設が運営している。キャンプ利用者は、温泉が割引料金で利用が可能。その温泉は、千葉県で唯一「名湯百選」に選ばれた天然温泉なだけに、ぜひとも利用したいところ。
こちらでは、直火でのたき火がOKとなっている。さらに薪が使い放題というサービスもあるため、思う存分楽しめる。
安全面に注意しながら行えば、たき火は楽しい思い出になるイベント。最高の思い出となるように、必要なアイテムや手順・ルールをしっかり守って楽しんでほしい。
たき火について
まずは、焚き火にまつわるあれこれを紹介していこう。キャンプ場であればどこでもたき火はできる?
たき火をする場所として思い浮かぶのが、キャンプ場。しかし、キャンプ場であればどこでもたき火を行っていいわけではない。
まず、たき火ができるかどうかはキャンプ場によって異なる。多くのキャンプ場では、「たき火台を使用すればOK」となっている。たき火OKのキャンプ場でも、たき火をしていい場所を制限しているところもあるため注意したい。
また、地面の上でたき火を行う「直たき火」ができるキャンプ場もある。こちらも、事前の確認が必要だ。
また、たき火の後始末をしないケースが増加しており、直火を禁止にしたキャンプ場もある。ルールとマナーを守って楽しもう。
たき火に必要なアイテム
たき火をするためにアイテムを紹介しよう。最低限必要なのは、「たき火台」「たき火シート」「着火剤」「火ばさみ(トング)」「耐火グローブ」「長めのライター」「火吹き棒」「うちわ」などだ。
たき火の組み方
必要な道具をそろえたところで、次はたき火の組み方。まずは火を起こすわけだが、薪を適当に積んで火を着けても、簡単には火は大きくならない。コツを押さえる必要がある。流れとしては、(1)着火剤を中心に置いて、梱包材や軽く丸めた新聞紙を乗せる、(2)その上に割り箸程度の大きさにした薪、中程度のサイズの薪を組み上げる、(3)さらに上に大きめの薪を組み上げる、(4)さまざまな方向から点火する――となる。
組み方の基本は、横から見たときに三角形に見えるように組むこと。薪を組み上げるときは、空気が入るように隙間をあけると酸素を取り込んで燃焼効率を高められる。
また、最初に割りばしサイズの薪で火を起こし、徐々に大きい薪へ火を移していくといいだろう。小さい炎が安定してきたら、火吹き棒などでたき火の中心に、空気を送り込んで炎を安定させよう。最後に大きい薪が燃え始めたら、火の様子を見つつ、薪や小枝を足していけばOK。
たき火の終わらせ方
薪は灰になるまで燃やし尽くし、灰捨て場などで灰の処理をしよう。灰だからと、サイトに捨てるのは絶対にやめること。薪が燃え尽きずに残ってしまったら、管理棟で捨てられないか相談するようにしてほしい。
たき火で失敗しないコツ
失敗しないためには「小さな薪から大きな薪に火を移す」ことが重要。そのほか、枝や薪を使う際は、できるだけ乾燥しているものを選ぶようにしよう。水分の多い薪は火が着きづらく、多くの煙が発生してしまう。
また、「針葉樹の薪」「広葉樹の薪」の2種類を用意しておくと、たき火を長く楽しめる。針葉樹の薪は、薪が薄く燃えやすい。広葉樹の薪は、長く火が燃え続ける性質を持っている。
たき火を行う際の注意点
たき火を行う際の注意点は、「周囲に燃えやすいものがない場所を選ぶ」「風の強い日を避ける」「燃えにくい服装を選ぶ」「火の始末をしっかり行う」「消火アイテムを持参する」となる。たき火を行う際は、周辺に燃えやすいものがない場所を選ぼう。落ち葉やタープやテントなどの化学繊維で作られている製品も、燃えやすいため注意してほしい。また、風が強い日は火の粉が遠くまで飛ぶ恐れもあるため、行わないようにしよう。
服装面でも火への対策を忘れないでほしい。たき火の際は難燃素材やコットン、ウールなどの燃えにくい素材を使った服装をするのがおすすめだ。
最後に、火の始末が重要。火事になる危険性もあるため、薪は灰になるまで燃やしきろう。また、炭は簡単に火が消えないため、炭や灰を入れて片付けられる「火消し壺」を用意しておくのもおすすめだ。
たき火ができる関東近郊のキャンプ施設3選
最後に、関東近郊で焚き火ができるキャンプ場を紹介しよう。若洲公 園キャンプ場(東京・江東区)
東京都江東区にある「若洲公園キャンプ場」では日帰りと宿泊があり、いずれも区画サイト内であればたき火台を使って自由にたき火ができる。ただし、直火は禁止。
水・炊事場やトイレのほか、たき火用薪が買える場所、灰・消し灰を捨てられる場所もそろっていて、初心者にはありがたいキャンプ場だ。
グリーンパークふきわれ(群馬・沼田市)
群馬県沼田市にある「グリーンパークふきわれ」も、たき火ができるキャンプ場。農家直営のキャンプ場で、標高650mの高原にあって夏でも涼しく過ごしやすくなっている。目の前には川が流れており、川遊びも楽しめるのも人気の理由だ。
こちらの施設では、フリーサイトが直火OKで、それ以外がたき火台でたき火が可能だ。
勝浦つるんつるん温泉キャンプ場(千葉・勝浦市)
「勝浦つるんつるん温泉キャンプ場」は、千葉県勝浦市にある温泉宿泊施設が運営している。キャンプ利用者は、温泉が割引料金で利用が可能。その温泉は、千葉県で唯一「名湯百選」に選ばれた天然温泉なだけに、ぜひとも利用したいところ。
こちらでは、直火でのたき火がOKとなっている。さらに薪が使い放題というサービスもあるため、思う存分楽しめる。
ルールを守って焚き火を楽しもう
安全面に注意しながら行えば、たき火は楽しい思い出になるイベント。最高の思い出となるように、必要なアイテムや手順・ルールをしっかり守って楽しんでほしい。