【デジタルな仕事でスローな八ヶ岳暮らし・3】 こんにちは。皆さんの八ヶ岳移住に対する不安ってどんなものでしょうか。僕は八ヶ岳移住セミナーを何回か開催しています。そこで今回は、よく耳にする八ヶ岳移住への不安トップ3に答えていきますね。
特に別荘地として人気の清里、原村などは標高も1200m以上と高く、冬の寒さは格別です(そのかわり夏は涼しくて快適なんですけどね)。日中最高気温がマイナスなんてこともありますし、気温がマイナス10℃以下になることも珍しくありません。
実は八ヶ岳の冬はそんなに積雪することはありません。もちろん、山の上は雪が積もるのですが、住宅地や別荘地の積雪は年に数回程度です。雪が多い年でも積雪はせいぜい20~30cm以内。数日もすればほとんど溶けてしまいます。
なので、豪雪地帯のような雪かきが必要な暮らしではありません。ただ、一度雪が降ると気温が低いので日陰は凍結したままです。雪がない路面でも日陰に入った瞬間にアイスバーンというところも多いので、絶対に冬タイヤが必要です。
そんな極寒の八ヶ岳の冬ですが、実は冬が一番好きという移住者も多いんです。冬はなんといっても、空気が澄んでいてきれい。そして、雪化粧した八ヶ岳や南アルプスがすごく美しいんです。薪ストーブを利用する家も多く、薪ストーブで揺れる炎を眺めながら煮込み料理を作ったりするのも冬の醍醐味です。
もう一つ重要なのが家の断熱性能。例えば、二重窓や床下断熱材などを確認しましょう。新しい家は大体大丈夫なのですが、古い建物は断熱性能が低いものがほとんどです。お手頃な中古物件を手に入れても断熱リフォームが思いの外、高額になることも。
正直なところ、これは地域によって全然違います。一般的に古くからの集落や市街地では人間関係が濃厚です。このエリアでは区という自治会があって、例えばごみステーションの運営などを区単位で行っています。なので、近くのごみステーションを利用するには区に参加するのが一般的です。
区に参加すると、ごみステーションだけでなく同時に地域の行事も案内されます。例えば、草刈りやお祭りの準備などです。区を通じて地域の人と出会うことができます。積極的に交流していきたい人は区に参加していきましょう。
一方で地域の濃厚な人間関係がわずらわしい、という人は管理別荘地など移住者が多いエリアを選ぶといいでしょう。別荘地で暮らすには管理費が必要ですが、都市部と同じようなライトな人間関係で暮らすことができます。僕は別荘地で暮らしていますが、趣味の仲間や移住者コミュニティもあるので特に困ってはいません。
結論からいうと、未就学から中学校まではあまり心配いりません。公営の保育園もありますし、泥んこ教育など独自の教育理念がある幼稚園もあります。わざわざそこへ通わせるために、移住してくる人もいるんだとか。
どこの地域でも同じでしょうが、子供が減っているので小中学校は統廃合が進んでいます。スクールバスがあるので、遠方からの通学でも大丈夫でしょう。スクールバスは運行コースが決まっているので、あらかじめバス路線は確認しておくと安心ですね。
高校選びは、難しいかもしれません。目指す進路や難易度によって、だいぶ変わってきますからね。山梨県北杜市には、北杜市立甲陵高校という文科省のスーパーサイエンスハイスクールにも選ばれている公立高校があります。ここは山梨県全体でもトップクラスの人気校です。
一方で、長野県富士見町・原村には有力校がありません。学区としては伊那市や飯田市などの南信地区と同じ学区で、有力校はそちらのエリアに集中しています。寮がある学校を選んだり、山梨県の私立高校に通ったり、みな工夫していますが選択肢は限られそうです。
次回も八ヶ岳暮らしのリアル、ワーケーションや地方移住について詳しくお話ししていきますね。あなたの働き方、暮らし方がハッピーでありますように!(TMR・玉利裕重)
八ヶ岳移住への不安は、冬の寒さ・地域の人間関係・子育て(学校)
セミナーなどで話をしていて質問が多い不安は冬の寒さ、地域の人間関係、子育て(学校)でした。他にも仕事や賃貸住宅などへの質問もありましたが、今回はこのトップ3に対して答えますね。冬の寒さを体験してから八ヶ岳の移住を決めた方がいい
最初は八ヶ岳における冬の寒さについて。この連載でも冬になったらより詳しく書いていくつもりですが、まず「めっちゃ寒い」ことだけは覚悟しておいてください。特に別荘地として人気の清里、原村などは標高も1200m以上と高く、冬の寒さは格別です(そのかわり夏は涼しくて快適なんですけどね)。日中最高気温がマイナスなんてこともありますし、気温がマイナス10℃以下になることも珍しくありません。
八ヶ岳の冬は雪より寒さ対策が重要! 家の断熱性能も気をつけよう
実は八ヶ岳の冬はそんなに積雪することはありません。もちろん、山の上は雪が積もるのですが、住宅地や別荘地の積雪は年に数回程度です。雪が多い年でも積雪はせいぜい20~30cm以内。数日もすればほとんど溶けてしまいます。
なので、豪雪地帯のような雪かきが必要な暮らしではありません。ただ、一度雪が降ると気温が低いので日陰は凍結したままです。雪がない路面でも日陰に入った瞬間にアイスバーンというところも多いので、絶対に冬タイヤが必要です。
そんな極寒の八ヶ岳の冬ですが、実は冬が一番好きという移住者も多いんです。冬はなんといっても、空気が澄んでいてきれい。そして、雪化粧した八ヶ岳や南アルプスがすごく美しいんです。薪ストーブを利用する家も多く、薪ストーブで揺れる炎を眺めながら煮込み料理を作ったりするのも冬の醍醐味です。
もう一つ重要なのが家の断熱性能。例えば、二重窓や床下断熱材などを確認しましょう。新しい家は大体大丈夫なのですが、古い建物は断熱性能が低いものがほとんどです。お手頃な中古物件を手に入れても断熱リフォームが思いの外、高額になることも。
人間関係の濃淡は地域によって全然違うから事前に調べておくといい
次は地域の人間関係について。最近移住者がうまく地域になじめない、というニュースもありますよね。せっかく移住したのに周囲の人と折り合いが悪ければ、ハッピーな生活は難しいもの。八ヶ岳の人間関係ってどうなのでしょうか。古くからの集落では人間関係は濃厚になる
正直なところ、これは地域によって全然違います。一般的に古くからの集落や市街地では人間関係が濃厚です。このエリアでは区という自治会があって、例えばごみステーションの運営などを区単位で行っています。なので、近くのごみステーションを利用するには区に参加するのが一般的です。
区に参加すると、ごみステーションだけでなく同時に地域の行事も案内されます。例えば、草刈りやお祭りの準備などです。区を通じて地域の人と出会うことができます。積極的に交流していきたい人は区に参加していきましょう。
一方で地域の濃厚な人間関係がわずらわしい、という人は管理別荘地など移住者が多いエリアを選ぶといいでしょう。別荘地で暮らすには管理費が必要ですが、都市部と同じようなライトな人間関係で暮らすことができます。僕は別荘地で暮らしていますが、趣味の仲間や移住者コミュニティもあるので特に困ってはいません。
八ヶ岳エリアの子育て(教育)事情って?
大自然に囲まれた八ヶ岳エリアで子供をのびのび育てたい。でも進学や学校の雰囲気も気になる――。子育て(教育)事情が気になる人も多いですよね。中学校までは充実しているが高校選びは選択肢が限られる
結論からいうと、未就学から中学校まではあまり心配いりません。公営の保育園もありますし、泥んこ教育など独自の教育理念がある幼稚園もあります。わざわざそこへ通わせるために、移住してくる人もいるんだとか。
どこの地域でも同じでしょうが、子供が減っているので小中学校は統廃合が進んでいます。スクールバスがあるので、遠方からの通学でも大丈夫でしょう。スクールバスは運行コースが決まっているので、あらかじめバス路線は確認しておくと安心ですね。
高校選びは、難しいかもしれません。目指す進路や難易度によって、だいぶ変わってきますからね。山梨県北杜市には、北杜市立甲陵高校という文科省のスーパーサイエンスハイスクールにも選ばれている公立高校があります。ここは山梨県全体でもトップクラスの人気校です。
一方で、長野県富士見町・原村には有力校がありません。学区としては伊那市や飯田市などの南信地区と同じ学区で、有力校はそちらのエリアに集中しています。寮がある学校を選んだり、山梨県の私立高校に通ったり、みな工夫していますが選択肢は限られそうです。
これからも八ヶ岳暮らしのリアルをお届けしていきます!
今回は、僕が移住セミナーをやっていてよく耳にする不安トップ3について紹介しました。他にも八ヶ岳移住・ワーケーションに関する情報を紹介しているのでよかったら僕のブログ「ヤツナビ( https://yatsunavi.jp )」も参考にしてください。次回も八ヶ岳暮らしのリアル、ワーケーションや地方移住について詳しくお話ししていきますね。あなたの働き方、暮らし方がハッピーでありますように!(TMR・玉利裕重)