NTT都市開発は、「基町クレド」（広島県広島市）において、2023年8月31日で閉店した「そごう広島店新館」跡を中心に施設構成を刷新し、現在営業中のパセーラとともに商業施設全体を新生「パセーラ」として再生する。新生「パセーラ」は、2025年以降に順次開業予定。

屋上庭園「スカイパティオ」は先行リニューアルオープン予定

　パセーラ・そごう広島店新館跡・リーガロイヤルホテル広島で構成する基町クレドは、「広島市都心部での過ごし方を変える拠点“MOTOMACHI CENTRAL BASE”」をコンセプトに、施設再生を進めて「新たな体験とワクワク感」「衣食を通じた日常と非日常」「ここだけの環境演出」といった価値を提供する。

　新生「パセーラ」開業後は、パセーラ、リーガロイヤルホテル広島、広島バスセンターとの結節点である6階をベースに、高層ゾーンには遊ぶ、食べる、癒されるといった新たなコト消費の提供を目指した、サービス・エンターテイメント性のあるテナントを誘致する。

　低層ゾーンには、「あったらうれしい」と感じられる、日常・非日常を彩るライフスタイル提案型テナントを集積することで、新生「パセーラ」の新たなファンを創出するとともに、これまで永らくパセーラを利用してきた来店客にも引き続き満足してもらえる複合型商業施設を目指す。
 
　パセーラ6階の広島城を一望できる開放的な屋上庭園「スカイパティオ」は、施設全体の再生に先駆けて2024年春をめどに先行リニューアルオープンする。リニューアル後は、新設する大画面モニタや特徴的なナイトビューを活かしたルーフトップバー企画といった、「ここだけの空間」による非日常体験の演出のほか、リラックスできる什器の配置や噴水・水遊び場など親水空間の整備など親子連れの来店客も楽しめる、さまざまな賑わい環境を創出していく。

　屋町・基町エリアは、今年3月開業の「ひろしまゲートパーク」に続き、24年2月には新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」が開業するなど、大型開発が続いている。NTT都市開発は、新生「パセーラ」を同エリアに誕生させることで、新たな賑わいの場の提供や今後開業を予定している各施設との連携を通じて回遊性が生まれる街づくりをめざす。詳細なフロアプランや出店計画については決まり次第、改めて発表する。