ビックカメラはこのほど2023年8月期連結決算(22年9月1日~23年8月31日、以下23年8月期)を発表した。売上高は前期比102.9%と増加したが、営業利益や経常利益、当期純利益の利益面は減少し、増収減益となった。
四半期ごとで見ると、売上高は1~4Qの全四半期で増収となった。しかし、粗利益は売上高ほど伸長せず、通期の売上高は前期比102.9%に対して粗利益は同101.9%にとどまった。その結果、粗利益率は前期の27.0%から26.7%と、0.3ポイントダウンした。
粗利益率低下の要因としては、粗利益率が比較的低いゲームや中古PCなどの売上構成比が上昇したためという。
その一方、販管費は全四半期で増加。通期での人件費は前期比108.3%、広告宣伝費は同114.2%、水道光熱費も同115.6%で、販管費は同103.9%と増加した。この販管費の増加によって営業利益は前述のとおり前期比79.6%の減益で、営業利益率は前期の2.3%から1.7%にダウンした。
営業収益と営業外費用はいずれも前期より減少したが、営業利益に対するこの営業外損益の割合は前期とほぼ同じレベルだったため、経常利益は営業利益と同じ前期比79.6%だった。特別利益は1億3300万円増加したが特別損失は4億6900万円増となり、税引前当期利益は前期比68.8%で親会社株主に帰属する当期純利益は前述の同50.9%となった。
情報通信機器商品は携帯電話が前期比105.1%と増加したものの、PC本体は同91.8%、PC周辺機器も同91.3%で情報通信機器全体では同98.3%の減収だった。
これら家電商品が減収となる中、ゲームや中古、玩具、医薬品・日用品などからなるその他の商品は前期比127.0%とアップ。売上高構成比は前期の17.4%から21.5%へと伸長し、売上高には貢献したものの粗利益ではマイナスの面もあった。
24年8月期の通期業績見通しは、売上高が前期比110%の8975億円、営業利益が同111.1%の158億円、経常利益は同109.9%の182億円で、最終的な当期純利益は同157.1%の75億5000万円と予想している。
人件費や光熱費などが増加して販管費は前期比3.9%増
このほど発表されたビックカメラの23年8月期は、売上高が約8155億6000万円で前期比102.9%と増収だったが、営業利益は142億1500万円、経常利益は165億6600万円でいずれも同79.6%とダウン。当期純利益も29億3600万円で同50.9%と減益だった。四半期ごとで見ると、売上高は1~4Qの全四半期で増収となった。しかし、粗利益は売上高ほど伸長せず、通期の売上高は前期比102.9%に対して粗利益は同101.9%にとどまった。その結果、粗利益率は前期の27.0%から26.7%と、0.3ポイントダウンした。
粗利益率低下の要因としては、粗利益率が比較的低いゲームや中古PCなどの売上構成比が上昇したためという。
その一方、販管費は全四半期で増加。通期での人件費は前期比108.3%、広告宣伝費は同114.2%、水道光熱費も同115.6%で、販管費は同103.9%と増加した。この販管費の増加によって営業利益は前述のとおり前期比79.6%の減益で、営業利益率は前期の2.3%から1.7%にダウンした。
営業収益と営業外費用はいずれも前期より減少したが、営業利益に対するこの営業外損益の割合は前期とほぼ同じレベルだったため、経常利益は営業利益と同じ前期比79.6%だった。特別利益は1億3300万円増加したが特別損失は4億6900万円増となり、税引前当期利益は前期比68.8%で親会社株主に帰属する当期純利益は前述の同50.9%となった。
ゲームや玩具などのその他の商品の売上高構成比は前期の17.4%から21.5%にアップ
商品別の売上高では、カメラが前期比11.9%と伸長したが、テレビは同86.7%、オーディオも同99.0%で音響映像商品全体は同96.5%だった。家庭電化商品では理美容家電が同111.1%、洗濯機が同102.1%と伸長したが、家庭電化商品全体では同97.9%とダウン。情報通信機器商品は携帯電話が前期比105.1%と増加したものの、PC本体は同91.8%、PC周辺機器も同91.3%で情報通信機器全体では同98.3%の減収だった。
これら家電商品が減収となる中、ゲームや中古、玩具、医薬品・日用品などからなるその他の商品は前期比127.0%とアップ。売上高構成比は前期の17.4%から21.5%へと伸長し、売上高には貢献したものの粗利益ではマイナスの面もあった。
24年8月期の通期業績見通しは、売上高が前期比110%の8975億円、営業利益が同111.1%の158億円、経常利益は同109.9%の182億円で、最終的な当期純利益は同157.1%の75億5000万円と予想している。