【こっそりミームを教えます・117】 最近、X（旧Twitter）で「＃自撮りおじさん」なるハッシュタグを見かけることはないだろうか。次々と中堅芸人が自撮りをあげている当現象に、戸惑いながらも気になるのが「なぜおじさんの自撮りがブームになっているのか」ということ。そこで今回は「＃自撮りおじさん」が流行った背景を解説しよう。

「THE SECOND」準優勝のマシンガンズがネタ以外の部分でも話題に

　いわゆる“おじさん”世代の中堅芸人たちが、鏡の前で撮った自撮りをアップする「＃自撮りおじさん」。発端は5月20日に放送された漫才トーナメント「THE SECOND」で準優勝したお笑いコンビ・マシンガンズの滝沢秀一さんのポストだった。

　「THE SECOND」の決勝に進んだことで注目されたマシンガンズだが、ネタの面白さもさることながら滝沢さんのビジュアルが「良すぎる」としてSNSで話題に。それを受けて滝沢さんがハッシュタグと共に自撮り写真をポストしたところファンから大絶賛、多数の自撮りをアップしたことによりなぜかおじさん芸人の間でも自撮りが流行ったという流れのようだ。

　「＃自撮りおじさん」ショットをポストした中堅芸人はアルコ＆ピースの平子祐希さんやなすなかにしのふたり、有吉弘行さんなど多数。そのどれもが「自撮りに慣れていない感じが最高におじさんで好感持てる」「みんな一様に鏡越し、目線が少し下がっている、なぜか顔より下の離れたところにスマホを位置させているのが味わい深い」とX上で注目を浴びている。

　ただし、一方で「トレンド入りしちゃったせいで普通のおじさんが自撮りをあげてるの見るけど、違うそうじゃない」「中堅おじさん芸人の不慣れな自撮りはカワイイけど、一般おじさんの自撮りを見ても……」といった意見も。ブームに乗りたくなる気持ちはわかるが、一般人のおじさんの自撮りは注意が必要かもしれない。（フリーライター・井原亘）

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている