かき氷といえば夏にしか登場しない特別感のあるメニュー、というのは今や古い情報だろうか。お盆には2時間待ちとの噂もあるかき氷店『六花(りっか)』では、年中かき氷を食べることができる。
季節によって変わるのはメニューではなく、氷にかけるソース。その時季によって旬に合わせた果物を使用し、自家製ソースをたっぷりとかけてくれるのだ。
8月に訪れた時、旬の短い「桃のかき氷」を注文した。店では、作務衣を着た店主・矢島 実さんが、陶芸家よろしくこちらに背を向けて氷を丁寧に回している。仕上がったきらきらと輝く球体は、ダイヤモンドのようだった。さらっさらふわっふわの氷に、香りや食感を鮮明に感じる“まんま桃”なソース。美味しい。
ちなみに秋を迎えたいまは、「いちじくミルク」「かぼちゃ」「ピオーネ」が食べられる。
余談だが、世のかき氷には2パターンが存在する。食べた際に頭にキーンと来るもの、来ないもの。それは、氷の温度管理により、発生するか否かが決まる。温度差のある冷たいものを食べると起こる“アイスクリーム頭痛”という現象だ。
『六花』では、氷を冷凍庫から取り出してすぐに削るのではなく、-5~-3度まで氷をゆるめる作業を挟む。そうすることによって氷が柔らかくなり、ふんわり柔らかい口溶けに仕上がると同時に温度差が少なくなり、アイスクリーム頭痛が起きにくくなっているのだ。
あの現象が苦手でかき氷を避けてきたという人も、『六花』へ行ってみてほしい。きっとファンになるはず。
『六花』
住所/兵庫県神戸市長田区駒ケ林町1-17-20
※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています
季節によって変わるのはメニューではなく、氷にかけるソース。その時季によって旬に合わせた果物を使用し、自家製ソースをたっぷりとかけてくれるのだ。
8月に訪れた時、旬の短い「桃のかき氷」を注文した。店では、作務衣を着た店主・矢島 実さんが、陶芸家よろしくこちらに背を向けて氷を丁寧に回している。仕上がったきらきらと輝く球体は、ダイヤモンドのようだった。さらっさらふわっふわの氷に、香りや食感を鮮明に感じる“まんま桃”なソース。美味しい。
ちなみに秋を迎えたいまは、「いちじくミルク」「かぼちゃ」「ピオーネ」が食べられる。
余談だが、世のかき氷には2パターンが存在する。食べた際に頭にキーンと来るもの、来ないもの。それは、氷の温度管理により、発生するか否かが決まる。温度差のある冷たいものを食べると起こる“アイスクリーム頭痛”という現象だ。
『六花』では、氷を冷凍庫から取り出してすぐに削るのではなく、-5~-3度まで氷をゆるめる作業を挟む。そうすることによって氷が柔らかくなり、ふんわり柔らかい口溶けに仕上がると同時に温度差が少なくなり、アイスクリーム頭痛が起きにくくなっているのだ。
あの現象が苦手でかき氷を避けてきたという人も、『六花』へ行ってみてほしい。きっとファンになるはず。
『六花』
住所/兵庫県神戸市長田区駒ケ林町1-17-20
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