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自転車走行中のイヤホン利用、約4割が「ヒヤリ・ハット経験」

 NTTソノリティは9月20日に、全国の20歳以上の男女2万名を対象に実施した、「自転車ユーザーのイヤホン走行と“ヒヤリ・ハット経験”に関する調査」の結果を発表した。同調査は、9月6~8日の期間に行われている。

約11%の人が普段自転車に乗る際に
イヤホンを利用しており、
その約40%が「ヒヤリ・ハット経験」あり
 

耳をふさがないオープンイヤー型なら音にも気づく

 同調査は、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、交通事故防止の徹底を図ることを目的として、内閣府や警視庁などが9月21~30日の期間に実施する「秋の全国交通安全運動」に先立って、自転車走行中のイヤホンについて適切な利用方法を周知すべく行われた。

 調査結果によれば、普段自転車に乗る際に、イヤホンを利用している人は約11%で、そのうち「いつもイヤホンを利用している」と答えた人は3%超に達している。

 イヤホンを装着して自転車を運転中に、車や歩行者との接触といった「ヒヤリ・ハット経験」のある人は約40%で、その半数超が「イヤホンで耳をふさいでいなければ『ヒヤリ』『ハッと』を防げた」と回答した。

 同調査によって、イヤホンを装着して自転車に乗っている人の多くが、走行中に「ヒヤリ・ハット経験」をしていることが明らかになっており、「秋の全国交通安全運動」でも「自転車の交通ルール遵守の徹底」がおもな推進項目に含まれている。

 都道府県公安委員会規則では、自転車走行中のイヤホンまたはヘッドホンの着用は「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で車両等を運転してはならない」と規定する。

 警察庁が7月25日に都道府県警へ通達した、「イヤホン又はヘッドホンを使用した自転車利用者に対する交通指導取り締まり上の留意事項」では、近年普及しているオープンイヤー型イヤホンについて「装着時に利用者の耳を完全には塞がず、その性能や音量等によってはこれを使用中にも周囲の音又は声を聞くことが可能であり、必ずしも自転車の安全な運転に支障を及ぼすとは限らないと考えられる」と言及し、警察官の声掛けに対する反応を確認したり、イヤホンの提示を求めたりすることで、形状や音量などから周囲の音や声が聞こえているかどうかを確認し、「違反の成否を判断すること」と明言されている。
 
「nwm MBE001」(左)と装着イメージ

 NTTソノリティの音響ブランド「nwm(ヌーム)」から発売されているワイヤレスイヤホン「nwm MBE001」は、耳の穴をふさがないオープンイヤー型なので、車や歩行者の近付く音も自然に気づける。また、NTTの開発したPSZ技術を搭載することで、オープンイヤー型イヤホンのデメリットである音漏れを、圧倒的に抑制している。

 Bluetooth 5.2に対応し、BluetoothプロファイルはA2DP、HFP、AVRCP、対応コーデックはSBC、AAC、aptXに対応する。価格はオープン。
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