良品計画は9月29日に、「無印良品 銀座」（東京都中央区）をリニューアルオープンする。

銀座ならではの特別感を体感できる「無印良品」世界旗艦店

　今回のリニューアルを通じて、新型コロナ禍が明けてこれまで以上に人々が集まり、活気を取り戻した銀座に位置する「無印良品」の旗艦店として、「銀座は楽しい街」と感じてもらえるよう、銀座ならではの特別感と満足度の高い買い物体験を提供すべく、世界の文化や知恵から学んだ「食」を中心とした店舗を目指す。
 
　今回のリニューアルでは、地下1階の「MUJI Diner」が、無印良品が考える食のこだわりやサステナブルな取り組みによって、銀座という土地にふさわしい、本当の「おいしさ」を追求する場に生まれ変わる。世界の主食の1つである「パスタ」に着目し、「無印良品」が小麦からこだわって作りあげたものをメニューに活かす。野菜は、G.A.P.取得農産物を含む国産品を、畜産・水産物は持続可能なものを中心に使用する。

　地下1階および地上1階のイタリアワイン・チルド食品売場では、店舗に在籍するソムリエがセレクトしたワイン売場を地下1階に新設するほか、地上1階ではイタリアで学んだ本場の味と食べ方をテーマに、「無印良品」がセレクトした生ハムやフレッシュチーズ、生パスタといった、チルド食品を新たに取り扱う。

　ほかにも1階では、世界各地から取りそろえた豊富な品揃えのコーヒー豆を、店内で焙煎して販売する。9月8日にオープンした「無印良品 グランフロント大阪」（大阪府大阪市）で販売が開始された、11種類のコーヒー豆をはじめ、「無印良品 銀座」限定の銀座オリジナルブレンドを加えた12種類を用意している。なお、これらのコーヒーは地下1階の「MUJI Diner」と、地上1階の「MUJI Bakery」、6階の「Coffee＆Salon」でも楽しめる。
 
　1階の「MUJI Bakery」では、これまでのメニューを一新し、毎日食べても飽きない全粒粉入りクロワッサンをメインに、焼きたてのパンと店内焙煎したコーヒーの提供を行う。また、「買ってすぐ食べられる」「持ち帰りもできる」ストリートイタリアンフードのフォカッチャサンドを発売する。

　4階のキッチン用品売場では、「つくる」「盛り付ける」「語らう」「味わう」「集う」「祝う」といった、食の営みにおける豊かな想いがたくさんあふれるよう、売場をテーマで再編集して品揃えを拡大した。「MUJI Diner」で使用するイタリア業務用食器や調理器具、屋内外で作る楽しみを拡げる日本製のアルミ調理器などを取り揃える。

　6階の「Coffee＆Salon」は、日常の中でちょっとした特別感や非日常を味わいつつ、銀座のひと時を楽しめる場として、自家焙煎珈琲、国産ウィスキー、カクテル、ピンサなどの軽食を用意する。

　さらに、銀座の街とつながる取り組みとして、1922年創業の老舗和菓子屋「木挽町よしや」3代目の斉藤大地さんが立ち上げた「銀座ものひと繋ぎプロジェクト」と連携し、2022年4月から6階のサロンにて毎月開催してきた「銀座ひと繋ぎBar」をリニューアルし、参加規模を20名から40名に拡大することで、さまざまな人々が集い、誰もが楽しめてつながりの生まれる場所として引き続き開催していく。なお、リニューアル後の初回は10月13日に、三笠会館の堀田瑞江さんを迎えての開催を予定している。

　あわせて、6階の「Coffee＆Salon」では「お互いの魅力を引き立てる」をテーマに、銀座や全国の老舗菓子店の銘菓と無印良品の12種類のコーヒーから、銘菓の店主がもっとも合うと考えるコーヒーをペアリングで提案する。

　そのほか、来店客の買い物をサポートする専門スタッフを各フロアに配置することによって、来店客による気軽かつ自由な買い物を可能にするとともに、必要なときには販売員がサポートする体制を整える。また、5階ではヴィンテージ家具の販売、およびそれらを長く使っていくために必要となるリペアサービスを新たに開始する。
 
　リニューアルオープン限定企画としては、「牛ほほ肉のデミグラスソースカレー」（1000円）を数量限定で販売するほか、「パスタ＆パスタソースセット」（1700円）や「コーヒーセット」（1500円）、銀座の銘菓が詰まったオリジナル福袋、オリジナルジャムパンの販売なども行われる。

　「無印良品 銀座」の営業時間は11～21時。「MUJI Diner」と「Coffee＆Salon」は22時まで営業。