【家電コンサルのお得な話・142】 多くの自治体で既にお馴染みの事業である「プレミアム商品券」。筆者の居住する高槻市では「スクラム高槻 地元のお店応援券 第5弾」として今年も商品券の販売が始まった。プレミアム商品券については「本当にお得か?」といった意見も時折、耳にするが、いつもの日用品や食料品を購入している店舗で使えれば、単純にお得と言えるだろう。
つまり、2000円で商品券を購入すると5000円分(プレミアム率150%)の買い物ができ、「3000円分もお得になる」ということ。2口の4000円で購入すると、1万円分の買い物ができ「6000円分もお得になる」のだ。
ただ、近所の評判を聞くと「中小券が余る」という声が多かった。これは、日常の買い物はチェーン展開するスーパーや量販店を利用するケースがほとんどで、個人店などの中小店の利用に慣れていないからだろう。
実は筆者も「中小券」は「購入の必要性と使える店舗」が一致せず、使用するのに手間取っていた。ただ、前回から「いつも利用している書店」が「全店共通券」に加え、「中小券」の使用もできるようになったため、使い勝手が格段に向上した。
また、仮に中小券を全て使用しなかったとしても、量販店でも使用できる全店共通券は、2500円分のため、それだけでも500円(1口当たり)お得になる。1口当たりは少額だが、この補助率の高さなら「プレミアム商品券は買い」だと言えるだろう。
2口4000円で購入すれば、「中小券5250円分、全店共通5250円」(合計1万500円)なので「6500円分もお得になる」というわけだ。
ただ、スーパーなどのレジでの実際の使用状況を見ていると、高齢者は圧倒的に紙の商品券の方が多い。高齢者の多くがデジタル商品券に魅力を感じないのは、会員登録の必要性や使用時の手間が原因であると考えられる。この状況を見ていると、デジタル商品券の広まりには、さらなる工夫と時間が必要だと感じる。
プレミアム商品券は自治体の独自事業のため、実施の有無に違いはあるが、実施している自治体も多いため、一度、自治体のホームページなどで確認するといいだろう。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)
■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。
紙の商品券は2口4000円で1万円分の買い物ができる
高槻市の場合、1口2000円となっており、1世帯当たり2口まで購入できる。1口当たりの商品券の内容は「飲食店・小規模店舗応援券(以下、中小券)」が500円×5枚、量販店などを含む「全店舗共通券」が500円×5枚となっている。つまり、2000円で商品券を購入すると5000円分(プレミアム率150%)の買い物ができ、「3000円分もお得になる」ということ。2口の4000円で購入すると、1万円分の買い物ができ「6000円分もお得になる」のだ。
ただ、近所の評判を聞くと「中小券が余る」という声が多かった。これは、日常の買い物はチェーン展開するスーパーや量販店を利用するケースがほとんどで、個人店などの中小店の利用に慣れていないからだろう。
実は筆者も「中小券」は「購入の必要性と使える店舗」が一致せず、使用するのに手間取っていた。ただ、前回から「いつも利用している書店」が「全店共通券」に加え、「中小券」の使用もできるようになったため、使い勝手が格段に向上した。
また、仮に中小券を全て使用しなかったとしても、量販店でも使用できる全店共通券は、2500円分のため、それだけでも500円(1口当たり)お得になる。1口当たりは少額だが、この補助率の高さなら「プレミアム商品券は買い」だと言えるだろう。
「デジタル商品券」はさらにお得
ここまでは紙の商品券の説明だが、高槻市の場合、「デジタル商品券」も発行している。こちらの販売金額は紙商品券同様に1口2000円で、「中小券2625円分、全店共通2625円」(合計5250円、プレミアム率162%)と、さらに250円(2口で最大500円)お得になっているのだ。2口4000円で購入すれば、「中小券5250円分、全店共通5250円」(合計1万500円)なので「6500円分もお得になる」というわけだ。
ただ、スーパーなどのレジでの実際の使用状況を見ていると、高齢者は圧倒的に紙の商品券の方が多い。高齢者の多くがデジタル商品券に魅力を感じないのは、会員登録の必要性や使用時の手間が原因であると考えられる。この状況を見ていると、デジタル商品券の広まりには、さらなる工夫と時間が必要だと感じる。
プレミアム商品券は自治体の独自事業のため、実施の有無に違いはあるが、実施している自治体も多いため、一度、自治体のホームページなどで確認するといいだろう。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)
■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。