自宅の「埋蔵携帯」の金、金メダル換算で150万個分

時事ネタ

2023/08/24 18:00

 ゲオホールディングスは8月22日に、関西大学の宮本勝浩名誉教授の協力の下、2022年現在で使われることなく自宅に保管されている携帯電話(=埋蔵携帯)の価値を試算した結果、総額6兆5241億3285万円に達したと発表した。

「中古市場での販売価格」を
基準に埋蔵携帯の価値を試算
 

約3億555万台、6.5兆円の価値が埋蔵

 埋蔵携帯の推定価値額を年別でみると、2015年が1兆6489億172万円、2017年が1兆7013億7156万円、2019年が2兆1239億7643万円となっている。

 なお、2015~2020年における埋蔵携帯推定価値の算出方法は、中古携帯電話の買取店や販売店が中古携帯電話を下取りする際の下取り価格に基づいていたが、2022年は正確に中古市場の価値額、市場規模を推計すべく「中古市場での販売価格」を基準に計算しているという。

 埋蔵されている携帯電話は、中古市場でのニーズはもちろん、非鉄金属であるレアメタルの利用源としての価値もあり、国内経済におけるリサイクルの進展が期待される。「金」を例に挙げると、埋蔵携帯の中に含まれている金は携帯電話1台当たり0.0295gで、埋蔵携帯電話全体に含まれる金は約901万gとなり、オリンピックの金メダル1個につき金が6g必要なので、150万2288個の金メダルを製作できる量となる。

 こうした試算結果を受けて、ゲオホールディングスではリユーススマートフォンの新たな買い取りサービスとして、買取査定アプリ「スマホ査定アプリ」を7月にリリースしている。「スマホ査定アプリ」は、Blanccoと共同開発した無料の買取査定アプリで、手持ちの買い取りを希望するスマートフォンにインストールすることで、買い取り金額がわかる。
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