経済産業省の商業動態統計によると、6月の家電大型専門店の商品販売額は3655億6200万円で前年同月比93.7%。前年同月実績に届かない前年割れは3月から4カ月間続いているが、「カメラ類」や「理美容家電」の販売は好調さをキープしている。
商品販売額は、AV家電と情報家電、通信家電、カメラ類、生活家電、その他の六つのカテゴリの合算で、通信家電とカメラ類を除く4カテゴリはさらに小分類から構成されている。
6月の「AV家電」は前年同月比92.4%で、ビジュアル家電が同91.0%、オーディオ家電も同96.6%だった。テレビに代表されるビジュアル家電は長期にわたって低迷状態が続いており、依然として回復の兆しが見られない状況といえよう。
「情報家電」は本体が同106.1%と2カ月続けて前年実績を上回ったが、周辺機器が同93.5%で情報家電全体では同99.9%となった。
「通信家電」は同97.6%で前年割れは4カ月連続。カメラ類は同112.8%と3カ月連続で2桁増をキープした。
前年6月は下旬に猛暑日が続き、エアコンの販売が急伸長した。この前年6月の販売実績が大きなハードルになったことに加え、今年の6月はまだ気温が上昇せず販売が伸びなかったため、前年同月比が大きくダウンしたのだ。
その一方、理美容家電は同112.3%。前年実績クリアは9カ月連続で、好調に推移している。各種イベントの入場規制緩和や旅行、レジャーへの回帰傾向が顕在化していることなどが好調の要因と推測できる。
「その他」は同93.8%で前月に続いて前年割れとなった。住設家電は同94.7%で4月から3カ月続けて前年割れの月が続き、苦戦している状態だ。玩具やゲーム、音楽・映像ソフト、電池、管球などからなるその他は同93.6%だった。
この7月は猛暑の影響で、家電量販店のエアコン販売は非常に好調だった。7月の商業動態統計の結果を期待して待ちたい。
長期需要低迷が続くAV家電は前年同月比92.4%
前年からの商品販売額の推移を見ると、2022年9~12月の秋から冬にかけての期間は前年実績をクリアしたが、23年3月からの各月は前年割れ。同年4~6月の四半期累計でも前年同期比95.0%となっている。商品販売額は、AV家電と情報家電、通信家電、カメラ類、生活家電、その他の六つのカテゴリの合算で、通信家電とカメラ類を除く4カテゴリはさらに小分類から構成されている。
6月の「AV家電」は前年同月比92.4%で、ビジュアル家電が同91.0%、オーディオ家電も同96.6%だった。テレビに代表されるビジュアル家電は長期にわたって低迷状態が続いており、依然として回復の兆しが見られない状況といえよう。
「情報家電」は本体が同106.1%と2カ月続けて前年実績を上回ったが、周辺機器が同93.5%で情報家電全体では同99.9%となった。
「通信家電」は同97.6%で前年割れは4カ月連続。カメラ類は同112.8%と3カ月連続で2桁増をキープした。
季節家電は前年対比と天候要因で前年同月比78.5%とダウン
「生活家電」は同90.5%で前年割れは6カ月連続。家事家電は同101.2%で前年クリアは4カ月ぶり。調理家電は同95.4%と前年割れは4カ月続いている。季節家電は同78.5%と大きく落ち込んだが、この減少要因はエアコンにある。前年6月は下旬に猛暑日が続き、エアコンの販売が急伸長した。この前年6月の販売実績が大きなハードルになったことに加え、今年の6月はまだ気温が上昇せず販売が伸びなかったため、前年同月比が大きくダウンしたのだ。
その一方、理美容家電は同112.3%。前年実績クリアは9カ月連続で、好調に推移している。各種イベントの入場規制緩和や旅行、レジャーへの回帰傾向が顕在化していることなどが好調の要因と推測できる。
「その他」は同93.8%で前月に続いて前年割れとなった。住設家電は同94.7%で4月から3カ月続けて前年割れの月が続き、苦戦している状態だ。玩具やゲーム、音楽・映像ソフト、電池、管球などからなるその他は同93.6%だった。
生活家電は6月の商品販売額の約半数を占める
六つのカテゴリの販売額構成比を見ると、「生活家電」が6月は49.4%で、家電大型専門店の約半分の販売を「生活家電」が占めていることが分かる。カメラ類は販売額が伸長しているものの、構成比では縮小している。この7月は猛暑の影響で、家電量販店のエアコン販売は非常に好調だった。7月の商業動態統計の結果を期待して待ちたい。