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クレジットカード&タッチ決済の話題振り返り! 2023年7月のトピックス

 2023年7月に話題になったクレジット/プリペイドカード関連のトピックスを紹介する。一部、8月発表の話題も取り上げる。

広がる「タッチ決済」乗車 地下鉄1日「乗り放題」サービスが登場

 福岡市地下鉄において2022年5月から「クレジットカードのタッチ決済機能を活用した鉄道改札機通過に関する実証プロジェクト」を実施している福岡市交通局は、1日あたりのタッチ決済額の合計額を「地下鉄1日乗車券」と同額の最大640円とするサービスを今年7月7日に開始した。

 ただし、適用は同一のカード番号・同一の媒体で乗車した場合のみとなり、同一日(午前3時から翌朝午前3時まで)であってもカードとスマートフォン(スマホ)、ウェアラブル端末の利用分は合算できない。この1日乗り放題の仕組みは、交通系ICカードでは実現が難しい、クレジットカードなどのタッチ決済のメリットと言われており、今後、他の交通事業者にも広まるかどうか注目したい。
 
タッチ決済による乗車の支払い上限が
お得な「地下鉄1日乗車券」と同額に

 なお、東急電鉄は、クレジットカード・スマホのタッチ決済など活用した乗車サービスの実証実験を23年夏から一部先行駅で、24年春に東急線全駅でが実施すると発表していたが、24年度中に東京メトロも同様のタッチ決済など活用した乗車サービスの実証実験を実施すると8月7日に発表している。
 

人気のクレカのリニューアルや新規発行も

 NTTドコモは、クレジットサービス「dカード」のデザインをリニューアルし、「dカード GOLD」3種、「dカード」5種の計8種類のデザイン・カラーから選べるようになった新デザインカードの申し込み受け付けを7月31日に開始した。

 既存会員のうち、クレジットカード番号が対象の番号(「4363」「5344」「5365」のいずれか)から始まる場合は次回更新時に新デザインのカードが届くため、デザインをすぐに替えたい場合はデザイン変更手数料1100円が必要。一方、「4980」「5302」「5334」のいずれかから始まる場合は、今後、有効期限更新を迎える場合も従来デザインとなるため、手数料無料でカード切り替えの申し込みを受け付ける。なお、カードデザイン切り替えに伴い、カード番号も変更となる。
 
「dカード/dカード GOLD」が
ついにリニューアル

 また、スノーピークと三井住友カードは7月26日に、「スノーピークポイント」をためられるクレジットカード「スノーピークカード」の発行を開始した。利用金額に応じてスノーピークポイントが付与され、入会や継続利用でも、スノーピークポイントがもらえる。年会費有料のゴールド/プラチナカードとなるが、オンラインストア商品購入の送料無料やキャンプフィールドの先行予約(年1回)といった、買い物やサービスに関する特典もあり、スノーピークのファンは検討する価値はあるだろう。
 
「スノーピークカード」は「タッチ決済」に対応。
プラチナカードは常時1.5%還元となる

 一方、楽天カードは、23年11月請求分から、楽天カードのカード利用額に応じて付与するポイントの計算方法を「月のカードショッピング利用金額合計に対して100円につき1ポイント付与」から「1回のカードショッピング(決済)の利用金額に対して100円につき1ポイントを付与」に変更すると発表した。

 この変更により、1回100円未満の楽天カード/楽天カードを紐づけた楽天ペイ(アプリ決済)に対するポイント還元はゼロとなり、さらに、カード決済1回あたり1円~99円相当分が毎回切り捨てられていくため毎月の獲得ポイント数が減るケースが大半を占めると予想されるが、対策として、100円単位でチャージすると利用額の端数の切り捨てが発生しない「楽天カードから楽天キャッシュにチャージしたキャッシュ払いでの楽天ペイの利用(常時最大1.5%ポイント還元)」や「楽天ポイントでチャージしたモバイルSuica/楽天ペイの利用(ポイント還元分をチャージするために実質負担ゼロ)」をおすすめしたい。
 
「楽天キャッシュ」と「楽天Edy」は
相互交換が可能に

 一見、分かりにくい楽天キャッシュは、楽天グループのキャッシュレス戦略の中心に位置づけられており、事前予告の通り、7月25日から「楽天Edy」と相互交換も可能になった(まずは、Android版「楽天Edy」アプリで対応、今後「楽天ペイ」アプリにも対応予定)。今秋の楽天カードのポイント付与ルール変更は、さらなる楽天キャッシュ優遇だと覚えておこう。