神戸の西側、垂水(たるみ)区。山陽バスの本多聞(ほんたもん)4丁目バス停から徒歩3分ほど。
新多聞団地の一角に商店街らしき「新多聞センター街」という通りがある。通路を挟んで洋服店やブーランジェリーが並び、アーケードまであるが商店街の枠組みには入らないらしい。住民の生活を支えるために設置されたとの話だが、今も残っているのはこの団地含めごくわずか。人通りも最盛期の半分以下になったが、ここには人を呼ぶ店がある。店名は『中華そば いまい』。
この店の中華そばは、岡山県笠岡市のご当地グルメである「笠岡ラーメン」の流れを汲んでいる。店主が岡山は「笠岡ラーメン」の老舗『中華そば 坂本』出身であることが理由だ。かと言って岡山出身というわけではなく、たまたま旅先で出合った「笠岡ラーメン」に感銘を受け、地元垂水にこの味を広めたいと誓うに至った。関西では馴染みがなく、食べたことがある人も少ないのではないだろうか。
現地では「鶏そば」「かしわラーメン」とも呼ばれ、豚肉ではなくかしわチャーシュー(鶏肉の醤油煮)がトッピングされているのが特徴だ。こりこりした食感に、噛みしめるほど旨みが溢れるチャーシューが、醤油スープに浮かぶ。ひね鶏のガラをベースに、香味野菜、玉ネギ、ニンニクの旨みが溶けている。パツンと歯切れのよいストレート麺は、レギュラーか全粒粉かが選択可能。そぼろセット(ラーメン並+そぼろご飯)880円をお薦めしたい。セットとなると1000円を超えてくる店も多い中、かなり良心的だ。もし「笠岡ラーメン」を食べたことがなかったとしても、どこか昔懐かしい中華そばは、ひと口ふた口と、麺をすするごとに安心感を与えてくれる。
『中華そば いまい』
住所/兵庫県神戸市垂水区本多聞4-1-252
※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。
https://www.amakaratecho.jp/
新多聞団地の一角に商店街らしき「新多聞センター街」という通りがある。通路を挟んで洋服店やブーランジェリーが並び、アーケードまであるが商店街の枠組みには入らないらしい。住民の生活を支えるために設置されたとの話だが、今も残っているのはこの団地含めごくわずか。人通りも最盛期の半分以下になったが、ここには人を呼ぶ店がある。店名は『中華そば いまい』。
この店の中華そばは、岡山県笠岡市のご当地グルメである「笠岡ラーメン」の流れを汲んでいる。店主が岡山は「笠岡ラーメン」の老舗『中華そば 坂本』出身であることが理由だ。かと言って岡山出身というわけではなく、たまたま旅先で出合った「笠岡ラーメン」に感銘を受け、地元垂水にこの味を広めたいと誓うに至った。関西では馴染みがなく、食べたことがある人も少ないのではないだろうか。
現地では「鶏そば」「かしわラーメン」とも呼ばれ、豚肉ではなくかしわチャーシュー(鶏肉の醤油煮)がトッピングされているのが特徴だ。こりこりした食感に、噛みしめるほど旨みが溢れるチャーシューが、醤油スープに浮かぶ。ひね鶏のガラをベースに、香味野菜、玉ネギ、ニンニクの旨みが溶けている。パツンと歯切れのよいストレート麺は、レギュラーか全粒粉かが選択可能。そぼろセット(ラーメン並+そぼろご飯)880円をお薦めしたい。セットとなると1000円を超えてくる店も多い中、かなり良心的だ。もし「笠岡ラーメン」を食べたことがなかったとしても、どこか昔懐かしい中華そばは、ひと口ふた口と、麺をすするごとに安心感を与えてくれる。
『中華そば いまい』
住所/兵庫県神戸市垂水区本多聞4-1-252
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