ノジマが発表した2024年3月期第1四半期(以下、1Q)の連結決算は、売上高が1717億1000万円で前年同期比26.6%の増収となった。しかし、営業利益は52億6800万円(同35.8%減)で経常利益は58億2400万円(同36.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は33億4500万円(同45.4%減)の増収減益となった。
この2社を除く売上高は1329億7600万円で前年同期比1.9%の減収となるため、2社の連結売上高への貢献度は大きいといえよう。しかし、利益面では2社を除いた利益額の方が2社を含めた利益額よりも大きく、利益面ではマイナスに作用している。
減益となった要因は、やはり販管費の上昇だ。粗利益額は前年同期比29.0%増と伸長したが、販管費が大きく増加して同45.3%増となったため、営業利益や経常利益などが減益となってしまった。
第2四半期累計の連結業績予想では売上高が前年同期比32.2%増の3600億円で、営業利益は同3.4%増の180億円、経常利益も同5.0%増の200億円と増収増益を予想しているが、当期純利益は120億円で同6.0%減の減益と見ている。
販管費は前年同期比45.3%増で利益面を圧迫
増収要因として挙げられるのは、前年同期よりも連結子会社が増加したことだ。2023年3月期に全国でキャリアショップを展開するコネクシオと金融事業を行うマネースクエアHDを連結子会社化し、その売上高が今期にプラスオンされている。この2社を除く売上高は1329億7600万円で前年同期比1.9%の減収となるため、2社の連結売上高への貢献度は大きいといえよう。しかし、利益面では2社を除いた利益額の方が2社を含めた利益額よりも大きく、利益面ではマイナスに作用している。
減益となった要因は、やはり販管費の上昇だ。粗利益額は前年同期比29.0%増と伸長したが、販管費が大きく増加して同45.3%増となったため、営業利益や経常利益などが減益となってしまった。
利益率は軒並み大きくダウン
各経営指標を見ると、粗利益率は30.6%で前年から0.6ポイントアップ。販管費率は27.6%で3.5ポイントもの大幅アッップだ。営業利益率は3.1%で3.0ポイントダウンし、経常利益率も3.4%で3.4ポイントのダウン。当期純利益率も同様に前年から2.6ポイントダウンの1.9%である。第2四半期累計の連結業績予想では売上高が前年同期比32.2%増の3600億円で、営業利益は同3.4%増の180億円、経常利益も同5.0%増の200億円と増収増益を予想しているが、当期純利益は120億円で同6.0%減の減益と見ている。