• ホーム
  • トレンド
  • 首都圏の中古マンションは3898万円、前月比で2カ月連続下落 アットホーム調査

首都圏の中古マンションは3898万円、前月比で2カ月連続下落 アットホーム調査

暮らし

2023/07/27 19:00

 アットホームは、不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された中古マンションの価格動向を7月26日に公表した。今回、公表された情報は、アットホームからの委託により、アットホームラボが調査・分析を担当している。

首都圏8エリアにおける中古マンションの価格など
 

前年同月比は24カ月連続で上回る

 対象エリアは、東京都(23区/都下)、神奈川県(横浜市・川崎市など)、埼玉県(さいたま市など)、千葉県(西部など)で、千葉県西部には柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市が含まれる。
 
首都圏8エリアの平均価格

 首都圏の中古マンション1戸当たりの平均価格は、前月比で0.1%減となったものの、東京都下を除く7エリアが上昇から横ばいとなった。
 
首都圏8エリアにおける平均価格指数の推移

 一方で、上昇したエリアの前月比はいずれも1%未満にとどまり、2023年に入ってから3カ月以上連続で上昇したエリアはなく、全体的に価格上昇の勢いは弱い。なお、前年同月比では24カ月連続で全8エリアが前年同月を上回った。

 東京23区の1戸当たりの平均価格は4961万円で、前月より0.2%上昇している。また、前年同月比では4.3%上昇したものの、築30~40年のシングル向きを除いて物件数割合5%以上および10%以上の面積・築年帯で、平均価格が前年同月を上回ったことに起因する。

 都下の1戸当たりの平均価格は3206万円で、前月より0.8%減と2カ月連続で下落した。一方で、前年同月比では6.3%上昇し、24カ月連続での前年同月超えとなっている。

 横浜市・川崎市の1戸あたりの平均価格は3401万円で、前月よりも0.2%上昇した。また、前年同月比では5.0%上昇したものの、これは築40年超のシングル向きを除いて、全ての面積・築年帯で、平均価格が前年同月を上回ったことに起因する。

 神奈川県における他の地域の1戸当たりの平均価格は2633万円で、前月よりも0.7%上昇し2017年1月以降最高額を2カ月連続で更新した。また、前年同月比は9.6%上昇し、30カ月連続の前年同月超えとなっている。

 さいたま市の1戸当たりの平均価格は3473万円で、前月より0.8%と上昇した。また、前年同月比は3.1%上昇したものの、これは物件数割合10%以上および15%以上の面積・築年帯で、平均価格が前年同月を上回ったことに起因する。

 埼玉県の他の地域の1戸当たりの平均価格は2587円で、前月から横ばいとなった。前年同月比は4.6%上昇し、34カ月連続の前年同月超えとなったものの、上昇幅は9カ月連続で縮小している。

 千葉県西部の1戸当たりの平均価格は2991万円で、前月から横ばいとなった。前年同月比は11.4%上昇したものの、これは物件数割合が高いファミリー向き・大型ファミリー向きにおいて全ての築年帯の平均価格が前年同月を上回ったことに起因する。

 千葉県の他の地域の1戸当たりの平均価格は2006万円で、前月よりも0.6%増と2カ月連続で上昇した。前年同月比は6.5%上昇し57カ月連続の前年同月超えとなったものの、上昇幅は6カ月連続で縮小している。