今年の東京は7月が終わっていないにも関わらず、すでに7月の猛暑日記録を更新した。日中が暑いと夜間の気温が25℃以上の熱帯夜も増える。住宅によっては寝室が外気温以上に高くなるケースもある。しっかりと眠るため、就寝前から寝室の環境を整えておこう。
日中の太陽光で天井や外壁は温められ、その熱は夜間になると室内の壁や天井から放出される。熱は上に伝わっていくので、特に集合住宅の上層階や2階建ての2階などは日中に蓄積された熱が伝わりやすい。就寝時にエアコンのタイマーをオンにしても、30分ほどでタイマーが切れた後は室内に放出される熱で寝室の室温は上昇。暑さで起きてしまうということになるのだ。
これを防ぐには建物に当たる太陽光を妨げるのが一番だが、現実的には簡単ではない。そこで、寝室のエアコンを上手に使って快適な睡眠を取る四つのポイントを以下に挙げる。
窓があれば室内の隅から窓に向かって、なければドアから離れた場所でドアに向かってサーキュレーターを置いて熱を室外に逃がす。熱は上にたまるので、サーキュレーターは床の低い位置から上に向けて置こう。
就寝時刻の30分前程度になったらサーキュレーターの運転を止め、窓やドアを閉めてから寝室のエアコンで冷房運転を行う。就寝時になってから冷房運転を行っても室内が冷えるまでに時間がかかる。就寝前から室内の熱を下げて、室内が涼しい状態で眠る態勢にすることが肝心だ。
壁や天井を冷やすために風の吹き出し口にあるフラップは上向きか水平で、風量は自動。設定温度は26~28℃あたりで室温に合わせて調整しよう。室内を涼しくというよりも壁を冷やすというイメージだ。
夜中に壁から放出される熱は日中の暑さや住宅の構造にもよるが、随眠中はタイマーを使わず、できればつけっぱなしにしておくのがベスト。タイマーを設定して、夜中に起きることがなければタイマー設定でもよいが、やはり起きてしまうのだったらつけっぱなしにしておこう。
エアコンをつけっぱなしにすることで電気代が気になる。だが、夜間は外気温が日中よりも低く、外気温と設定温度の差は日中よりも小さいため、消費電力は日中より少なくて済む。寝室にあるエアコンの使い方を変え、当分続くであろう暑さを乗り切ろう。
寝つきが悪く、夜中に暑さで起きるのは輻射熱が影響
就寝時は寝付きが悪く、眠っても夜中に暑さで起きてしまう。こんな体験をしたことがある人は多いのではないだろうか。熱帯夜だからという理由だけではない。日中の日差しで熱を吸収した建物が夜間に熱を放出する輻射熱もこの寝苦しさの一つの理由なのだ。日中の太陽光で天井や外壁は温められ、その熱は夜間になると室内の壁や天井から放出される。熱は上に伝わっていくので、特に集合住宅の上層階や2階建ての2階などは日中に蓄積された熱が伝わりやすい。就寝時にエアコンのタイマーをオンにしても、30分ほどでタイマーが切れた後は室内に放出される熱で寝室の室温は上昇。暑さで起きてしまうということになるのだ。
これを防ぐには建物に当たる太陽光を妨げるのが一番だが、現実的には簡単ではない。そこで、寝室のエアコンを上手に使って快適な睡眠を取る四つのポイントを以下に挙げる。
寝室にこもる熱は就寝時刻の30分以上前から準備して外に出す
まずは寝室にこもる熱を逃がすこと。寝室はリビングよりも狭く、それだけ熱がこもりやすい。常時、ドアを閉めていればなおさらだ。夜になったら寝室のドアを開け放しておき、就寝時刻の30分以上前からサーキュレーターを使って室内の熱を外に出そう。窓があれば室内の隅から窓に向かって、なければドアから離れた場所でドアに向かってサーキュレーターを置いて熱を室外に逃がす。熱は上にたまるので、サーキュレーターは床の低い位置から上に向けて置こう。
就寝時刻の30分前程度になったらサーキュレーターの運転を止め、窓やドアを閉めてから寝室のエアコンで冷房運転を行う。就寝時になってから冷房運転を行っても室内が冷えるまでに時間がかかる。就寝前から室内の熱を下げて、室内が涼しい状態で眠る態勢にすることが肝心だ。
壁や天井を冷やすために風の吹き出し口にあるフラップは上向きか水平で、風量は自動。設定温度は26~28℃あたりで室温に合わせて調整しよう。室内を涼しくというよりも壁を冷やすというイメージだ。
睡眠時はタイマーではなくつけっぱなしにしておこう
就寝時になったら設定温度はそのままで、運転モードは弱冷房か除湿に切り替える。体に風がずっと当たっていると冷え過ぎて起きてしまうこともあるので、フラップの向きはそのままにしておこう。温度計や湿度計を寝室に置いておくと、設定温度や湿度の目安になる。夜中に壁から放出される熱は日中の暑さや住宅の構造にもよるが、随眠中はタイマーを使わず、できればつけっぱなしにしておくのがベスト。タイマーを設定して、夜中に起きることがなければタイマー設定でもよいが、やはり起きてしまうのだったらつけっぱなしにしておこう。
エアコンをつけっぱなしにすることで電気代が気になる。だが、夜間は外気温が日中よりも低く、外気温と設定温度の差は日中よりも小さいため、消費電力は日中より少なくて済む。寝室にあるエアコンの使い方を変え、当分続くであろう暑さを乗り切ろう。