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宣伝してないのに「千と千尋」超え! ジブリ最新作「君たちはどう生きるか」が興収21.4億円を記録

時事ネタ

2023/07/27 12:00

【いま注目のトレンドワード・336】 スタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるか」が、宣伝一切なしにも関わらず公開後4日間で興収21.4億円を記録した。特大ヒットスタートを受けて「興収21.4億円突破」がTwitterでもトレンド入りするなど、大きな話題を呼んでいる。

「宣伝なし」でも大ヒットスタート
(画像はイメージ)

異例の宣伝手法が話題になったスタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるか」

 宮崎駿監督の10年ぶりの新作アニメ映画「君たちはどう生きるか」。本作品は異例の宣伝手法が採用されており、公開日の7月14日までにあらすじ・キャスト情報が明かされていなかった。宣伝一切なしにも関わらず、わずか公開4日間で135万人を動員。「千と千尋の神隠し」を超えるスタートを切った。

 「君たちはどう生きるか」のロケットスタートで思い出すのが、2022年12月に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」だ。同作も公開直前まで事前告知を控えており、2023年8月31日まで上映を続ける大ヒット作となっている。

 ジブリ最新作ということで注目されていた「君たちはどう生きるか」だが、ネット上では「宣伝一切なしでここまでヒットするとは」「今後の作品の宣伝方法を大きく変える可能性があるな」といった驚きの声が上がっている。宣伝なしという戦略の使い方について、「ジブリだからこそできると思う」「宣伝しないことを逆に宣伝するというクレバーさ」といった声も。

 「THE FIRST SLAM DUNK」は名作マンガ『SLAM DUNK』、「君たちはどう生きるか」は宮崎駿監督やジブリ最新作という大きなネームバリューがある。それぞれのファンは情報収集を行うが宣伝されていないため、宣伝されていないことが広まる。結果的に宣伝されていないことが宣伝となっているのだろう。情報に溢れた現代では、国民が情報を求めるあまり広告宣伝がないことまでが宣伝となりうる。

 「THE FIRST SLAM DUNK」「君たちはどう生きるか」、さらに日曜劇場「VIVANT」と、宣伝なしのエンタメが続いている。さらに続く作品が出てくるのか、今後の作品の宣伝方法にも注目したい。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている