電子情報技術産業協会(JEITA)が集計した2023年6月のPCの出荷実績がまとまった。デスクトップPCは前年同月比105.0%と伸長したが、ノートPCは94.4%と前年割れ。PC全体では95.9%で3カ月連続して前年同月実績に届かなかった。
PC全体をデスクトップPCとノートPCに分けて見ると、6月の出荷台数はデスクトップPCが前年同月比105.0%の10万1000台。2カ月連続して前年プラスとなった。一方のノートPCは同94.4%の56万2000台で、前年割れは4カ月続いている。
2021年8月以降、前年同月比では出荷金額が出荷台数を上回る状態が続いている。つまり、前年に比べて出荷単価は上昇基調で推移しているわけだ。ただし、これはPC全体の状況。タイプ別で見るとノートPCは全体傾向と同じ動きを示しているが、デスクトップPCでは月によって単価の上下動がみられる。
ゲーミングPCやクリエイティブ用途を除くと、ノートPCが主流を占める状態は続いており、4月からの累計ではノートPCの構成比が出荷台数で82.6%、出荷金額で79.7%を占めている。
平均出荷単価を前年同月と比較してみると、全体の平均出荷単価は前年同月比112.3%。ノートPCは同114.9%と平均出荷単価は2桁増。だが、デスクトップPCは同98.4%と単価はダウン。前述のとおり、デスクトップの平均出荷単価は月によって上下動が大きく、ノートPCとは異なった出荷の動きを見せている。
4月からの累計出荷台数は前年同期比94.7%
JEITAのPC出荷統計は集計対象が8社で、海外メーカーは少ないが販売ボリュームが大きいメーカーが多く、傾向として捉えることはできる。6月の国内出荷台数は前年同月比95.9%の66万3000台。4月からの累計は149万1000台で前年同期比は94.7%である。PC全体をデスクトップPCとノートPCに分けて見ると、6月の出荷台数はデスクトップPCが前年同月比105.0%の10万1000台。2カ月連続して前年プラスとなった。一方のノートPCは同94.4%の56万2000台で、前年割れは4カ月続いている。
2021年8月以降、前年同月比では出荷金額が出荷台数を上回る状態が続いている。つまり、前年に比べて出荷単価は上昇基調で推移しているわけだ。ただし、これはPC全体の状況。タイプ別で見るとノートPCは全体傾向と同じ動きを示しているが、デスクトップPCでは月によって単価の上下動がみられる。
ゲーミングPCやクリエイティブ用途を除くと、ノートPCが主流を占める状態は続いており、4月からの累計ではノートPCの構成比が出荷台数で82.6%、出荷金額で79.7%を占めている。
6月のPC全体の平均出荷単価は11万558円で前年同月比12.3%増
前述のとおり、出荷金額を出荷台数で割った平均出荷単価は前年を上回って推移している。6月のPC全体の平均出荷単価は11万558円。デスクトップは12万1782円で、ノートPCは10万8541円だった。平均出荷単価を前年同月と比較してみると、全体の平均出荷単価は前年同月比112.3%。ノートPCは同114.9%と平均出荷単価は2桁増。だが、デスクトップPCは同98.4%と単価はダウン。前述のとおり、デスクトップの平均出荷単価は月によって上下動が大きく、ノートPCとは異なった出荷の動きを見せている。