Apple PayのICOCAスタート! スマホで使える交通系電子マネー「モバイルSuica/PASMO/ICOCA」まとめ
JR西日本は6月27日、ICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」のサービスがiPhone/Apple Watchで利用できる「Apple PayのICOCA」のサービスを開始した。Android版の「モバイルICOCA for Android」は3月22日にスタート済み。Suica、PASMOも同様のスマートフォン(スマホ)向けモバイルサービスを提供しており、本記事ではApple Pay向け、Android向けをまとめて「モバイルSuica/PASMO/ICOCA」と総称し、新しいモバイルICOCAを中心に3サービスの違いを紹介しよう。
ICOCAを例にとると、今回、Apple Payに対応したことで、手持ちのICOCAカードをAppleウォレットに追加するかウォレットアプリで新規発行してiPhoneやApple WatchでICOCAを利用した支払いが可能になった。ウォレットアプリに登録したクレジットカードやICOCAアプリに登録したJ-WESTカードからいつでも残高チャージや定期券の購入もでき、事前にエクスプレス設定をしておけばデバイスのロックを解除したり、アプリを立ち上げたりすることなく利用できるほか、iPhoneの電源が切れた状態(条件あり)でも乗車や買い物が可能だ。
JR西日本はiPhone/Apple WatchでICOCAを利用するメリットとして、iPhoneやApple Watchを紛失した際に、「探す」アプリを使って遠隔でロックをかけたりデバイスを見つけたりできるセキュリティ面の利便性を挙げている。
Androidスマホの対応機種は、モバイルSuicaはJR東日本が公開している「モバイルSuica・PASMO対応機種一覧に記載の機種」、モバイルPASMOは「購入時にAndroid 6.0 以上がインストールされ、最新版のおサイフケータイ アプリがインストール可能な機種」となっており、モバイルSuica/PASMOの利用可否は、対応機種一覧のリストを確認すれば可能だ。一方、モバイルICOCAは「購入時にAndroid 10.0 以上がインストールされ、最新版のおサイフケータイ アプリがインストール可能な機種」となる。
iPhoneの対応機種は、モバイルSuicaは「iPhone 8以降」、モバイルPASMOは「iOS 14.0以降がインストールされたiPhone 8以降」、モバイルICOCAは「iOS 16.0以降がインストールされたiPhone 8以降」となる。後発のモバイルICOCAが最も高いスペックが必要となり、手持ちのiPhoneが動作対象外の場合は買い替えが必要だ。
JR東日本が提供するSuicaは、事前にウェブ登録して乗車すると、「在来線乗車ポイント」としてJR東日本グループの共通ポイントのJRE POINTがたまる。また別途、ビューカードでチャージするとチャージ金額に応じて同じくJRE POINTがたまる。
一方、JR西日本が提供するICOCAは利用登録完了の翌日利用分から、利用条件に合わせてWESTERポイント(基本)、WESTERポイント(チャージ専用)のどちらかがたまるほか(時間帯指定ポイント、利用回数ポイントなど)、J-WESTカードを登録してチャージすると、チャージ金額とカード種別に応じてWESTERポイント(基本)がたまる。チャージ時のポイント付与率は最大3%。
PASMOは私鉄各社でぞれぞれ異なる。なお、クレジットカードなどでチャージした場合はそのカードのポイントがたまる。
保有するポイントを電子マネー残高にチャージできるサービス(ポイントチャージ)は、ポイントのまま消費するよりも使い道が広がるため、ポイントの活用方法として支持されている。モバイルSuicaは、JRE POINTサイト・アプリから申し込むと、モバイルSuicaに直接ポイントチャージが可能。このほか、Suicaカードにチャージすることも可能だ。
モバイルICOCAは、ICOCAアプリからWESTERポイント(基本)、WESTERポイント(チャージ専用)を直接ポイントチャージできるほか、ICOCAアプリをインストールせずウォレットのみで利用している場合はトレイ式の自動券売機・のりこし精算機・入金機などでWESTERポイント(チャージ専用)のポイントチャージが可能となっている。
PASMOは私鉄各社ぞれぞれ異なるが、利便性向上のため、小田急電鉄が小田急線への乗車や加盟店での買い物でたまる小田急ポイントをいつでもチャージできる「小田急ポイントをPASMOアプリでチャージ」を3月14日に開始しており、今後、ポイントチャージに対応する鉄道会社は増えそうだ。
モバイルSuica/PASMO/ICOCAの共通点
電車やバスに乗れる、買い物の支払いに利用できる
ICOCAを例にとると、今回、Apple Payに対応したことで、手持ちのICOCAカードをAppleウォレットに追加するかウォレットアプリで新規発行してiPhoneやApple WatchでICOCAを利用した支払いが可能になった。ウォレットアプリに登録したクレジットカードやICOCAアプリに登録したJ-WESTカードからいつでも残高チャージや定期券の購入もでき、事前にエクスプレス設定をしておけばデバイスのロックを解除したり、アプリを立ち上げたりすることなく利用できるほか、iPhoneの電源が切れた状態(条件あり)でも乗車や買い物が可能だ。
JR西日本はiPhone/Apple WatchでICOCAを利用するメリットとして、iPhoneやApple Watchを紛失した際に、「探す」アプリを使って遠隔でロックをかけたりデバイスを見つけたりできるセキュリティ面の利便性を挙げている。
モバイルSuica/PASMO/ICOCAの違い
動作環境・対応機種
Androidスマホの対応機種は、モバイルSuicaはJR東日本が公開している「モバイルSuica・PASMO対応機種一覧に記載の機種」、モバイルPASMOは「購入時にAndroid 6.0 以上がインストールされ、最新版のおサイフケータイ アプリがインストール可能な機種」となっており、モバイルSuica/PASMOの利用可否は、対応機種一覧のリストを確認すれば可能だ。一方、モバイルICOCAは「購入時にAndroid 10.0 以上がインストールされ、最新版のおサイフケータイ アプリがインストール可能な機種」となる。
iPhoneの対応機種は、モバイルSuicaは「iPhone 8以降」、モバイルPASMOは「iOS 14.0以降がインストールされたiPhone 8以降」、モバイルICOCAは「iOS 16.0以降がインストールされたiPhone 8以降」となる。後発のモバイルICOCAが最も高いスペックが必要となり、手持ちのiPhoneが動作対象外の場合は買い替えが必要だ。
たまるポイント・ポイント付与率
JR東日本が提供するSuicaは、事前にウェブ登録して乗車すると、「在来線乗車ポイント」としてJR東日本グループの共通ポイントのJRE POINTがたまる。また別途、ビューカードでチャージするとチャージ金額に応じて同じくJRE POINTがたまる。
一方、JR西日本が提供するICOCAは利用登録完了の翌日利用分から、利用条件に合わせてWESTERポイント(基本)、WESTERポイント(チャージ専用)のどちらかがたまるほか(時間帯指定ポイント、利用回数ポイントなど)、J-WESTカードを登録してチャージすると、チャージ金額とカード種別に応じてWESTERポイント(基本)がたまる。チャージ時のポイント付与率は最大3%。
PASMOは私鉄各社でぞれぞれ異なる。なお、クレジットカードなどでチャージした場合はそのカードのポイントがたまる。
ポイントからのチャージの可否と方法
保有するポイントを電子マネー残高にチャージできるサービス(ポイントチャージ)は、ポイントのまま消費するよりも使い道が広がるため、ポイントの活用方法として支持されている。モバイルSuicaは、JRE POINTサイト・アプリから申し込むと、モバイルSuicaに直接ポイントチャージが可能。このほか、Suicaカードにチャージすることも可能だ。
モバイルICOCAは、ICOCAアプリからWESTERポイント(基本)、WESTERポイント(チャージ専用)を直接ポイントチャージできるほか、ICOCAアプリをインストールせずウォレットのみで利用している場合はトレイ式の自動券売機・のりこし精算機・入金機などでWESTERポイント(チャージ専用)のポイントチャージが可能となっている。
PASMOは私鉄各社ぞれぞれ異なるが、利便性向上のため、小田急電鉄が小田急線への乗車や加盟店での買い物でたまる小田急ポイントをいつでもチャージできる「小田急ポイントをPASMOアプリでチャージ」を3月14日に開始しており、今後、ポイントチャージに対応する鉄道会社は増えそうだ。