プロフィットは6月に、同社が3月から販売を開始している超軽量折り畳みアイスバス「P-PEC（ピーペック）」のサイズを一回り大きくして、さらに使いやすくリニューアルしたものの販売を開始した。価格は5万円。

スポーツや労働環境で熱中症から命を救う

　重症な熱中症の応急処置としては、全身を水の中に漬ける冷水浴法が有効な手段として推奨されているが、組み立てや搬入、大量の水と氷の準備などが必要であり、熱中症の発生が危惧されるスポーツの現場において冷水浴法の準備をするのは容易ではなかった。

　「P-PEC」は、プロフィットが同社の社長自身の体験を元に開発された超軽量折り畳みアイスバスであり、今回のリニューアルによってサイズが一回り大きくなり、さらに使いやすくなっている。

　プロフィットの社長である川上貴氏は、趣味のモトクロスのコースにおいて200件を超える個人的な救護活動の経験があり、重症の熱中症になった仲間を前にして「不便な山中でも少ない水量で迅速に身体を冷やす方法はないものか」との想いから開発された。

　熱中症の発生時には3秒で設置可能となっており、ポリタンク4本分という圧倒的に少ない水量での、冷水浴法による全身の冷却を実現している。
 
　重さは3.5kgと軽量なので、女性でも楽に持ち運べ、小型収納バッグにすべてを収納できるオールインワン仕様で提供される。

　「P-PEC」は、早稲田大学、国士館大学をはじめとする大学の研究機関や、救命救急ドクターからも高く評価されており、関西医療大学、広島県陸上競技協会、日本アスリートライフサポート協会などに採用されている。