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最近YouTubeやTikTokでよく見る撮影手法「POV」って? ホラー映画でも採用

時事ネタ

2023/06/16 12:00

 【こっそりミームを教えます・101】 ネット上ではありとあらゆるミームが使われているが、中には日常会話であまり登場しないワードも存在する。映画やSNS界隈でよく使用される撮影手法の「POV」もその一つ。そこで今回は「POV」についてピックアップしていく。

撮影者と同じ視点が味わえるPOV(画像はイメージ)

映像世界に広まるPOV

 POVとは「Point Of View」の略であり、登場人物などを視点とした撮影技法のこと。主観ショットとも呼ばれ、視聴者に映像世界を疑似体験させる効果を持つ。

 臨場感たっぷりの映像に仕上がることから、ホラー映画に使用されることも少なくない。有名な作品としては1999年に公開された「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が挙げられる。製作費約600万円という低予算の中で撮影された作品にも関わらず、世界興行収入はなんと約250億円。手持ちカメラによる緊張感溢れる映像は、多くの視聴者に恐怖を与えた。

 POVと似ている表現としてはFPSが存在する。FPSとは「First Person Shooter」の略称で、シュティーングゲームで使われる用語。キャラクター視点でプレイができるため、高い没入感を味わうことが可能だ。ちなみにキャラクターの後方から映した視点でプレイするゲームのことは「Third Person Shooter」、略してTPSと呼ばれている。

 POVはTikTokやYouTubeなどのSNSでも使われることが多い。その活用方法はさまざまで、YouTubeではドライブや散歩中の撮影者の視点を映した動画がよく配信されている。またTikTokやYouTubeショートでは寸劇なども人気だ。

 撮影者の視点で映像を楽しむことができるPOV。臨場感や没入感を味わいたいときは、ぜひPOVを活用した動画を選んでみてほしい。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている