ヨドバシホールディングスは6月2日、JR仙台駅東口すぐのヨドバシ仙台第1ビルに「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」を移転オープンした。従来のヨドバシカメラの店舗より、さらに体験・体感できる点をアピール。「完全ワイヤレスイヤホン」や「高級ドライヤー」など多くの商品を実際に試せるほか、調理家電コーナーではオーブンレンジやIHジャー炊飯器などで調理したものを試食できる。
新店の抱負について原雄一店長は「仙台は若い人が多い街。モータリゼーションも進んでいるので今回、駅前に1600台の駐車場を用意した。山形や福島からの利用も多いので、若い人からお年寄りまでご家族皆さんに利用していただきたい。仙台駅前から若い人たちの力を発信して、街全体を活性化していきたい」と語った。
新店(ヨドバシ仙台第1ビルの2~4階)の売場面積は、隣接する従来店舗(ヨドバシ仙台第2ビル)の1.5倍の約1万4870平方メートル。年商は非公表ながら、「1.5倍は最低ラインか」という質問に原店長は「それ以上を目指したい」と応えた。なお、原店長はマルチメディア京都とマルチメディアAkibaの店長を経験している。
では、さっそく体験・体感を充実させた新店の売り場を見ていこう。店舗の概要やテナントなどは既報の次の記事を参照してほしい。
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ヨドバシ流「体験」「体感」を楽しめる「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」 6月2日に移転オープン
https://www.bcnretail.com/market/detail/20230516_329301.html
完全ワイヤレスイヤホンの売り場では、全商品が試聴できることを大きくアピール。音質はもちろん耳へのフィット感を確認しながら納得して購入できる。商品展示はメーカーやブランド別ではなく、「おしゃれデザイン」「スポーツ」「ビジネス」など、ユーザーの目的別や、コト軸に沿って展開していた。
理美容コーナーのドライヤーも全商品、電源タップに電源を挿して試せるようにしている。このコーナーでもPOPで「傷みにくい髪の乾かし方」など、使う際のコツやポイントを紹介していた。
原店長は実演コーナーをつくったことによる社員への副次的な効果もあったと説明する。「社員が自分で使うことで、メンテナンスのしやすさや、もう少しここを改善すればさらによくなるといったことを発見できる」。実演コーナーは、販売員の接客時の説得力を高めるのに役立っている。具体的で実践的な販売ノウハウが、蓄積されていくわけだ。
新しくオープンした「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」の体感・体験のほんの一部を紹介したが、売り場にまだまだいろいろな工夫やアイデアが反映されている。ネット通販ではわからない、リアル店舗ならではのメリットを感じに店を訪れてみるといいだろう。新しい発見に出会えるはずだ。(BCN・細田 立圭志)
ペディトリアンデッキで雨に濡れずにオープン
6月2日9時30分にオープンした「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」。小雨が降る中にもかかわらずオープンを待つお客の行例ができていた。JR仙台駅東口と同店の3階入口をつなぐペディトリアンデッキには屋根がついているので、雨に濡れることなく待てた。オープンすると、お客は目当ての商品がある売り場に向かい、その流れはしばらく止むことがなかった。新店の抱負について原雄一店長は「仙台は若い人が多い街。モータリゼーションも進んでいるので今回、駅前に1600台の駐車場を用意した。山形や福島からの利用も多いので、若い人からお年寄りまでご家族皆さんに利用していただきたい。仙台駅前から若い人たちの力を発信して、街全体を活性化していきたい」と語った。
新店(ヨドバシ仙台第1ビルの2~4階)の売場面積は、隣接する従来店舗(ヨドバシ仙台第2ビル)の1.5倍の約1万4870平方メートル。年商は非公表ながら、「1.5倍は最低ラインか」という質問に原店長は「それ以上を目指したい」と応えた。なお、原店長はマルチメディア京都とマルチメディアAkibaの店長を経験している。
では、さっそく体験・体感を充実させた新店の売り場を見ていこう。店舗の概要やテナントなどは既報の次の記事を参照してほしい。
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ヨドバシ流「体験」「体感」を楽しめる「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」 6月2日に移転オープン
https://www.bcnretail.com/market/detail/20230516_329301.html
「スマホ」と「イヤホン」を同じフロアに展開させた狙い
まず、3階入口正面にはスマートフォン(スマホ)コーナーがあり、そのすぐ隣に全品を試聴・体感できる「完全ワイヤレスイヤホン」コーナーが広がる。通常、スマホ売り場とイヤホン売り場は階層が異なるため、珍しいレイアウトだ。原店長は「スマホとイヤホンはセットで使うから、コーナーをリンクさせた方がお客様にとって便利だと考えた」と、その狙いを説明する。完全ワイヤレスイヤホンの売り場では、全商品が試聴できることを大きくアピール。音質はもちろん耳へのフィット感を確認しながら納得して購入できる。商品展示はメーカーやブランド別ではなく、「おしゃれデザイン」「スポーツ」「ビジネス」など、ユーザーの目的別や、コト軸に沿って展開していた。
理美容コーナーのドライヤーも全商品、電源タップに電源を挿して試せるようにしている。このコーナーでもPOPで「傷みにくい髪の乾かし方」など、使う際のコツやポイントを紹介していた。
いい匂いが漂う調理家電の実演コーナーは、社員のためにもなる?
調理家電コーナーは、実際にIHジャー炊飯器やオーブンレンジなどで調理していることもあり、ほのかにいい匂いが漂っている。実際、炊飯器の実演コーナーでは、炊き込みご飯がちょうど炊き上がったところで、店員がしゃもじで軽く混ぜると、食欲をそそる匂いが広がった原店長は実演コーナーをつくったことによる社員への副次的な効果もあったと説明する。「社員が自分で使うことで、メンテナンスのしやすさや、もう少しここを改善すればさらによくなるといったことを発見できる」。実演コーナーは、販売員の接客時の説得力を高めるのに役立っている。具体的で実践的な販売ノウハウが、蓄積されていくわけだ。
新しくオープンした「ヨドバシカメラ マルチメディア仙台」の体感・体験のほんの一部を紹介したが、売り場にまだまだいろいろな工夫やアイデアが反映されている。ネット通販ではわからない、リアル店舗ならではのメリットを感じに店を訪れてみるといいだろう。新しい発見に出会えるはずだ。(BCN・細田 立圭志)