カップルで営む、京都・四条大宮の無国籍料理店がお洒落

グルメ

2023/05/24 17:00

 恋人同士のことを英訳すると「カップル」、スペイン語訳すると「パレハ」、イタリア語訳すると「コピエ」となる。周辺にあまり飲食店が姿を見せない猪熊通高辻下ルにある京町家な店は、集中して歩かないと見落としてしまいそう。
店名は「コピエ」。その名の通り、2組のカップル(夫婦)計4名で営む無国籍料理店だ。

 シェフの上田大樹さんはイタリアン出身だが、前述したように料理はジャンルレス。「塩気より旨みで飲ませたい」とカラスミや奈良漬、発酵野菜などをあわせたナチュラルな美味を作り出す。ほぼ日替わりのメニューは、オープン1時間前にシェフから発表される。ペアリングについてはソムリエールの風里さん、日本酒の目利きが鋭い橋本 遼さん・知華子さんの腕の見せ所。20種のワイン、65種の日本酒からピタリとはまる一杯を提案してくれる。

 ゆったりした大きなL字カウンターで供される、酒米を使った銀杏のリゾット、手羽先サルシッチャ唐揚げ、上クリミ炭火焼き…。何を頼んでも美味しいので、ついついオーダーし過ぎてしまうかも。ただ、一人ならハーフポーションに調整してくれるという細やかな気遣いも見られ、不安要素はなし。とはいえ、折角なら一人ではなくコピエ(恋人同士)で訪れたい、洒落た店である。
 
右が橋本さん夫婦、左が上田さん夫婦。
料理はホタルイカとパクチーのぬた和え1400円(右)、
フランス産白アスパラ炭火焼き2000円。

『COPPIE(コピエ)』
住所/京都府京都市下京区高辻猪熊町367
電話/050-3139-1491

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。