P＆Gジャパンとウエルシアホールディングスは、性のあり方に関わらずLGBTQ＋の人が安心して買い物をできる環境づくりを目指して、接客時の注意点をまとめた「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」を共同で開発するとともに、多様な人々が自分らしく安心して日々の買い物が可能になる環境整備に向けた取り組み「インクルーシブ・ショッピング プロジェクト」を5月15日に開始した。

ドラッグストア業界初！接客時のハンドブック

　両社は、2022年夏から「インクルーシブ・ショッピング プロジェクト」本格始動に向けた取り組みを進めており、「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」はその一環として、JobRainbowとの協力によって性のあり方に関わらずLGBTQ＋の来店客に安心して買い物をしてもらえるよう、接客時の注意点をまとめている。
 
　あわせて、同ハンドブックに基づく研修をウエルシアホールディングスの役員に実施するとともに、接客研修をウエルシアの店舗スタッフやP＆Gのお客様相談室スタッフに実施し、およびP＆Gの美容部員（SK-II ビューティーインフルエンサー）にも同様の研修を進めるなど、LGBTQ＋の顧客が買い物や問い合わせを行う際に、さまざまな違いを理解し配慮する「インクルーシブ・ショッピング」の接客教育に取り組んできた。

　さらに5月15日からは、「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」をより多くの業態や業界でも活用してもらえるよう、P＆Gのウェブサイトにて無償で一般公開している。また、「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」の一般公開にともない、5月1日～6月30日の期間に全国のウエルシアグループ店舗におけるP＆G商品の売上金の一部を、LGBTQ＋を支援するNPOの虹色ダイバーシティに寄付する。

　「インクルーシブ・ショッピング ハンドブック」の開発にあたっては、LGBTQ＋の顧客や有識者を招いたワークショップおよびアンケートを実施し、買い物時の悩みやニーズ、実体験の理解を深めるためのヒアリングを行い、それらを通じて寄せられた声や有識者からの知見、P＆Gが2021年から社外に無償提供してきた「P＆Gアライ育成研修」での学びを生かして制作を行った。

　「インクルーシブ・ショッピング プロジェクト」は、「P＆Gアライ育成研修」の次なる一手として、P＆G製品を購入する買い物環境でもLGBTQ＋に対する「アライ（理解者・支援者）」の輪を広げ、誰もがより暮らしやすいインクルーシブな日本社会の実現を目指している。