東急不動産、竹中工務店、イトーヨーカ堂、アインファーマシーズ、キタデンは、ススキノラフィラ跡地に建設中の「（仮称）札幌すすきの駅前複合開発計画」（北海道札幌市）の施設名称を、「COCONO SUSUKINO（ココノ ススキノ）」に決定したことを、5月8日に発表した。すすきのの新しいランドマークとなる複合商業施設として、2023年秋に開業する。

「GiGO」や「TOHOシネマズ すすきの（仮）」などが出店

　「COCONO SUSUKINO」は、東急ホテルズ＆リゾーツによるライフスタイルホテル「SAPPORO STREAM HOTEL」、TOHOシネマズによるシネマコンプレックス、ダイイチによる食品スーパー、アインファーマシーズによるコスメ＆ドラッグストア、GENDA GiGO Entertainmentによるアミューズメント、その他飲食・物販・サービス店舗、エンターテイメントを含む複合商業施設であり、すすきのの魅力である「あそび」を体感できる施設となる。
 
　すすきのの玄関口「すすきの交差点」において、建物と合わせて新たな街のシンボルの1つとなることを目指して、外壁上部には北海道最大のビルボード、外壁下部には北海道最大のデジタルサイネージを設置する。広告だけでなく、施設・地域情報などの情報を発信することで、街のメディアとしての役割を担う。
 
　地下2階では、ダイイチが北海道企業ならではの新鮮食材を提供し、近隣住民や近隣飲食店の日常のニーズに応える。食のライフラインの維持を社会的使命と捉え、「新鮮で美味しいものをお客様に届ける」「普段の食生活のお役に立つ」をモットーに、地元北海道の食材を中心に新鮮な生鮮食品を取り揃える。
 
　あわせて、ダイイチオリジナル商品である「毎日手造りおはぎ」や、セブン＆アイ・グループプライベートブランドの「セブンプレミアム」「セブンゴールド」商品も販売する。
 
　地下1階の食物販フロアは、「COCONO MARCHE（ココノ マルシェ）」として北海道内で親しまれている個性豊かな店舗を中心に、バラエティ豊かな品揃えでイートインでの利用やテイクアウト、お土産の購入を楽しめる。また、地下2階と地下1階の間の、地下鉄すすきの駅との接続部分には待合スペースを設置する。
 
　1階の物販・飲食フロアには、アインファーマシーズによるコスメ＆ドラッグストアやアクセサリー・雑貨などの物販店舗、また施設の顔となる路面飲食店が出店し、ちょっとしたご褒美から普段使いまで、さまざまなシーンで使える。また、市電やバスなどを利用する来店客のための、屋内型の交通待合広場も完備している。
 
　2階の物販・サービスフロアには、物販店舗として日用品を取り揃えるとともに、サービス店舗では美容系・リフレッシュ系を揃え、身体も心も整えられる。さらに、誰でも利用可能な2・3階屋外広場「COCONO TERRACE（ココノ テラス）」では、すすきの交差点を眺めつつ憩いの時間を過ごせる。
 
　3～4階は、飲食・エンターテイメントフロアとなり、すすきので希少な飲食店の集積として3階に「OCONO FOODHALL（ココノ フードホール）」、4階に「COCONO横丁」を導入する。そのほか、各階にあるエンターテイメント店舗など、ランチ、ディナー、深夜のシメまで、さまざまなシーンで利用できるすすきのの新しい食や体験の「あそびば」となる。
 
　さらに、3階に設けられる屋内広場「COCONO SQUARE（ココノ スクエア）」は、日常的に憩いの場として使えるほか、さまざまなイベントの開催にも用いられる。
 
　ほかにも、ゲームセンター「GiGO（ギーゴ）」が出店し、秋葉原、池袋などエリア限定で展開してきた「GiGOのたい焼き」も北海道に初上陸する。さまざまなキャラクターの型を使った「限定コラボたい焼き」も順次展開し、店内で焼き上げるこだわりのおいしさとともに、楽しさも提供していく。また、併設するバーカウンターではソフトドリンクやアルコールの提供を行う。
 
　5～6階には、TOHOシネマズの直営劇場となるシネマコンプレックス「TOHOシネマズすすきの（仮）」が、北海道のフラッグシップシアターに相応しい非日常的な空間を意識した施設設計で出店する。同社のハイエンドシアターである「プレミアムシアター」と、空気を震わす体感型サウンド・シアターの「轟音シアター」など、最新の特徴的なシアターの導入を予定するほか、札幌・すすきのというマーケットに適した新設備の導入も検討している。

　あわせて、定額でドリンクが飲み放題になるドリンクステーションや、コード入場が可能なモバイルチケットも北海道でははじめて導入し、より気軽に上映コンテンツを楽しめる環境を整える。また、すすきのの幅広い来街者の多様なニーズに応えるべく、人気のハリウッド大作や邦画をはじめ、日本の良質なアニメ作品、単館系と言われるアート作品などバラエティに富んだ映画作品はもちろん、コンサートや演劇、スポーツのライブ中継といった非映画コンテンツにも積極的に取り組む。
 
　7～18階は、東急ホテルズ＆リゾーツによるライフスタイルホテル「SAPPORO STREAM HOTEL」が出店し、レジャーやビジネスなどさまざまな目的で思い思いに利用できる客室や、北海道の食材を数多く使用するダイニング＆バーを用意し、宿泊客だけでなく地元の人もショッピングやシネマの利用前後などでゆっくりと過ごせるホテル空間を提供する。

　スタイリッシュなデザインの中にも、北海道・札幌の自然・文化・歴史などが感じられる空間デザインや、地元の食材や生産者と深く向き合うことで実現する北海道・札幌らしさを感じられる料理など、この地やまちの流れを汲んだ商品やサービスを提供していく。さらに、自然環境への取り組み、地域に根ざす活動や文化の継承と発展、人々とのつながりや共創を通じて、利用客が北海道・札幌・すすきのの奥深い魅力に触れられる体験を提供する。
 
　「COCONO SUSUKINO」の施設ロゴは、「COCONO」の「COCO」をモチーフに、燦々と輝く太陽と夜空に浮かぶ月の満ち欠けの形状をデザインした。昼と夜をイメージしたイエローとネイビーの2色で、昼夜問わずこの場所に人々が集い、心躍る時間を過ごせる施設を表現している。