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協和キリン、東工大生命理工学院と創薬技術の共同開発で連携

経営戦略

2023/05/01 18:00

 協和キリンは4月27日に、東京工業大学生命理工学院と、創薬技術に関する共同研究と組織的連携のための契約を締結したことを発表した。同契約は、東京工業大学生命理工学院が有する卓越した技術シーズと、同社独自のTechnology-driven創薬の融合によって、日本発の画期的な医薬品創製を実現することを目的としている。

協和キリンと東京工業大学生命理工学院が創薬技術の共同研究&組織的連携

日本発の画期的な医薬品創製の実現へ

 同連携では、クロスアポイントメント制度(研究者などが大学、公的研究機関、企業の中で、2つ以上の機関に雇用されつつ、一定のエフォート管理の下でそれぞれの機関における役割に応じて研究・開発および教育に従事すること)を活用することで、東京工業大学の教員が協和キリンの社員となって、協和キリンの東京リサーチパーク(東京都町田市)にて研究を行う。

 東京工業大学のすずかけ台キャンパス(神奈川県横浜市)と、協和キリンの東京リサーチパークという近接した地の利を活かしつつ、ライフサイエンスとテクノロジーに注力する両者が密に連携し力を合わせるエコシステムを築くことによって、アカデミア研究者と企業研究員が相互に理解し、異文化交流による新たなアイデアへの着想や成長機会を獲得することも期待される。

 同連携における基本方針の策定、具体的な研究テーマの決定、連携状況の確認などは、東京工業大学生命理工学院と協和キリンの双方のメンバーで構成される運営委員会で行われ、同運営委員会の活用によって協和キリンにおける創薬研究の進展や、東京工業大学の知の社会実装を効果的かつ効率的に進められる。
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