【こっそりミームを教えます・94】 インターネット上で拡散されていくさまざまなミームたち。なかには日本国内ではなく、海外のものが語源となっている言葉も多く存在する。今回紹介する「ヨントン」もそのひとつ。韓国語が由来となっている単語だが、果たしてどのような意味を持つのだろうか。

憧れの推しと2人きりの時間が楽しめる「ヨントン」

　「ヨントン」とは映像通話という意味を持つ韓国語「ヨンサントンファ」を略した単語。推しのアイドルと1対1でビデオ通話をおこなうファンサービスを指し、今やK-POP界では定番の推し活となっている。

　ヨントンがおこなわれるようになったのは、新型コロナウイルスがきっかけ。アイドルと直接会うサイン会などの対面イベントが開催できないなか、オンラインで実施可能なイベントとして登場した。

　ヨントンへの応募方法で代表的なものとしては、「CDを購入して応募する方法」が挙げられる。対象となるCDを購入し、記載されているシリアルナンバーを使用して専用サイトから応募する方法だ。

　しかし応募サイトが韓国語で書かれている場合も多い。韓国語がわからない人には「代行業者に依頼する方法」がおすすめ。別途手数料が発生するが、代行業者とのやり取りを日本語でおこなうことができるのがポイントだ。

　ヨントンの時間は30秒から長くても2分程度とかなり短いことが多いよう。限られた時間で推しと充実した時間を過ごすため、事前の準備がかなり重要になってくる。通信状況の確認や使用機器の設定、当日のシミュレーションなどをおこなっておくと良いだろう。当日スムーズにコミュニケーションがとれるようにメッセージボートを用意する人もいるようだ。

　日本にいても推し活が可能なヨントン。好きなアイドルが実施している場合には、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。（フリーライター・井原亘）

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている