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ソフマップ、美濃加茂市でリユースPC再利用事業の実証実験

経営戦略

2023/04/11 16:30

 ソフマップとデータ適正消去実行証明協議会(ADEC)は、岐阜県美濃加茂市で使用していた廃棄予定のパソコンを、ソフマップITADサービスの仕組みを活用して総務省のガイドライン(地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和2 年12月発表)に準拠したデータ消去を行い、リユースパソコンとして再生し、市に寄贈する「SDGs未来都市みのかも × ソフマップ リユースPC地域再利用事業」の実証実験を行った。

従来処分していたPCを市内福祉施設で再活用

 美濃加茂市では、情報セキュリティ対策のために従来処分されていたパソコンを、SDGsの取り組みから地域で有効活用したいと考えていたことから、今回の実証実験への参加となった。再生したリユースパソコンは、今後、福祉施設などに寄贈されることとなり、4月21日に美濃加茂市役所で寄贈式を行う。

 ソフマップでは、地方自治体との「リユースPC地域再利用事業」の取り組みは2021年10月実施の山形県最上町に次いで2例目となる。

 今回の実証実験では、美濃加茂市役所で使用していたパソコンを総務省のガイドラインに準拠して、NIST(米国国立標準技術研究所)SP 800-88 Rev. 1消去方式に対応したデータ消去手法でHDDを抜き出し、現場で破壊(Destroy)を実施。その後、ソフマップITADセンターで破砕後の証拠写真を添付した消去証明書を発行する。

 また、すべての作業工程で各処理の証跡を残すため、消去証跡追跡管理システム(ETTMS:略称エトムス)を活用し、全消去工程を管理。検査・クリーニング工程を終えたパソコンは、新しいSSDを換装し、Windows10をインストール。すぐに使用できる状態にセットアップするとともに、使い方・設定は、ソフマップのコールセンターで「電話&リモート」によるサポートを受けることができる。

 今までは処分が当たり前だった使用済みパソコンだが、廃棄しないリユースパソコンへの再利用を実証実験として行った。今後、持続可能な地域社会の実現に向けてこの取り組みを全国の自治体や企業へ拡大し、資源を有効活用、人々の暮らしのデジタル化に貢献、生活の豊かさと利便性向上、環境貢献などのSDGs推進に向けてこれからのスタンダードモデルとなるように、さらなる地域活性化を図ることを目指していく。
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