ファミリーマート(ファミマ)は、TOUCH TO GOが開発した無人決済システムを導入した実用化店舗における高等学校施設への1号店として、大森学園高等学校(大森学園)内に「ファミリーマート八洋大森学園高等学校/S店」を4月10日にオープンする。
仕組みは、天井に設置されたカメラなどの情報から入店者と手に取った商品をリアルタイムに認識。出口付近に設置された決済端末のディスプレイに購入商品と合計金額が自動で表示され、ファミペイを含むバーコード決済、交通系電子マネー、クレジット、現金で支払いが可能で、スピーディに買い物が可能だ。
なお、これまで大森学園では学校内でのスマホ使用を制限。基本的には登校するとロッカーに入れておくというルールだった。学校関係者によれば、「今回、無人決済コンビニを設置することで、スマホの使用をはじめ、休み時間の配分など、最適なルールに変更していく」と説明する。
ファミリーマート八洋大森学園高等学校/S店が軌道に乗れば、大森学園にとっては先進的な無人決済コンビニを設置している点で話題作りになる。ファミマは、ほかの高校への横展開など、ビジネス強化を図ることができる。「二人三脚で成功させる」というのが両者の意見。今後、どうなっていくかに注目が集まりそうだ。(BCN・佐相彰彦)
短時間レジ決済やオペレーションコスト低減を実現
今回の無人決済システムは、通常の有人レジ店舗に比べて短時間で食事や飲料の購入が可能。また、省人化や省力化が可能となるため、店舗におけるオペレーションコストの低減も実現する。仕組みは、天井に設置されたカメラなどの情報から入店者と手に取った商品をリアルタイムに認識。出口付近に設置された決済端末のディスプレイに購入商品と合計金額が自動で表示され、ファミペイを含むバーコード決済、交通系電子マネー、クレジット、現金で支払いが可能で、スピーディに買い物が可能だ。
学校内で昼食が購入できる環境を
ファミマの無人決済コンビニは、これまで大学や市役所、バスターミナルなどが採用するなど、徐々に普及しつつあるが、今回、「1号店」というだけあって高校での導入は初めてとなる。大森学園では、学食を設置していたもののコロナ禍によって閉鎖。その後、学食関連を設置していなかった。コロナによる制約が緩和されつつある中、生徒の親から学食もしくは学校内で昼食が購入できる環境がほしいとの声が多かったことから、導入を決断した。なお、これまで大森学園では学校内でのスマホ使用を制限。基本的には登校するとロッカーに入れておくというルールだった。学校関係者によれば、「今回、無人決済コンビニを設置することで、スマホの使用をはじめ、休み時間の配分など、最適なルールに変更していく」と説明する。
若年層のニーズをさらに把握する挑戦
ファミマにとって、高校に初めて提供するとあって新たな挑戦だ。大森学園の生徒数は740人。教員や職員も含めると900人規模となる。広報関係者は「1000人以下の商圏を対象とする店舗は、これまでもある。その店舗の品ぞろえなどをも参考にする」と説明しながら「メインのお客様が高校生ということもあって、購買動向を分析しながら進化させていく」と付け加える。ファミリーマート八洋大森学園高等学校/S店が軌道に乗れば、大森学園にとっては先進的な無人決済コンビニを設置している点で話題作りになる。ファミマは、ほかの高校への横展開など、ビジネス強化を図ることができる。「二人三脚で成功させる」というのが両者の意見。今後、どうなっていくかに注目が集まりそうだ。(BCN・佐相彰彦)