体験型ストア「b8ta(ベータ)」は4月30日までの期間限定で、東京・有楽町のb8ta Tokyo-YurakuchoにてJAXAと共同の「宇宙イベント」を開催している。
そのJAXAでは、THINK SPACE LIFEとJAXA LABELという二つの事業を行っている。前者は、宇宙生活の課題から宇宙と地上双方の暮らしをより良くするビジネス共創プラットフォーム。暮らしとヘルスケア分野の新規事業やイノベーション創出を後押しする活動である。
JAXA LABELは、JAXAの保有する特許・技術・著作物などを活用して作られた製品や企業とのコラボで生まれた製品で、商品化許諾に関してJAXAが認証し、ブランドとなるロゴマークを与えるもの。ロゴマークのデザインは共通だが、COLLABとTECH、DESIGNの三つのカテゴリーに分かれている。
b8ta Tokyo-yurakuchoの特設コーナーでは、これらJAXAに認定された七つの製品を展示。展示手法はb8taが従来から行っている実製品と詳細内容が閲覧できるタブレットとの組み合わせだ。また、壁面を活用してJAXAの事業やISSでの生活に関するQ&Aなども展示している。
アパレルメーカーの健繊が出品したのは、HIDAMARI SPACE DRY-WEAR。見た目は普通の薄いシャツだが、内側と外側の素材が異なり、汗が内側から外側に吸い上げられ、肌と接する内側は常にドライに保たれる。ISS内で汗をかくと流れず、肌にまとわりつくという課題解決から開発された。
変形型月面ロボットSORA-Qを出品したのはタカラトミー。卵型の小さいロボットで、月面に着陸すると形を変えて走行するカメラ搭載の探査機だ。JAXAでは2023年8月以降に小型月着陸実証機を打ち上げる予定で、そこに搭載される予定という。
宇宙での生活を改善するテクノロジーは、地上生活でも応用できる面がある。b8taの宇宙イベントは、遠い存在である宇宙を身近に感じることができる製品が展示されている。有楽町に行く際はぜひ立ち寄って体感してみよう。(BCN・風間 理男)
宇宙生活での課題解決技術を応用した製品群を展示
JAXAは国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の略称で、宇宙に関する基礎研究から開発や利用などを行っている機関。約5カ月間の国際宇宙ステーション(ISS)滞在から地球に帰還したJAXA所属の若田光一宇宙飛行士の報道を見た人も多いのではないだろうか。そのJAXAでは、THINK SPACE LIFEとJAXA LABELという二つの事業を行っている。前者は、宇宙生活の課題から宇宙と地上双方の暮らしをより良くするビジネス共創プラットフォーム。暮らしとヘルスケア分野の新規事業やイノベーション創出を後押しする活動である。
JAXA LABELは、JAXAの保有する特許・技術・著作物などを活用して作られた製品や企業とのコラボで生まれた製品で、商品化許諾に関してJAXAが認証し、ブランドとなるロゴマークを与えるもの。ロゴマークのデザインは共通だが、COLLABとTECH、DESIGNの三つのカテゴリーに分かれている。
b8ta Tokyo-yurakuchoの特設コーナーでは、これらJAXAに認定された七つの製品を展示。展示手法はb8taが従来から行っている実製品と詳細内容が閲覧できるタブレットとの組み合わせだ。また、壁面を活用してJAXAの事業やISSでの生活に関するQ&Aなども展示している。
洗髪シートや二重構造のシャツ、月面探索用変形ロボットなどが集合
展示製品のいくつかを紹介しよう。花王が出品したのは「宇宙きぶん スペースシャンプーシート」。ISSは地上と異なり無重力で、しかもたくさんの水を使うことができない。そこで花王が開発したのが、拭き取るだけで髪や頭皮の汚れを取り除ける洗髪シートの「宇宙きぶん」だ。アパレルメーカーの健繊が出品したのは、HIDAMARI SPACE DRY-WEAR。見た目は普通の薄いシャツだが、内側と外側の素材が異なり、汗が内側から外側に吸い上げられ、肌と接する内側は常にドライに保たれる。ISS内で汗をかくと流れず、肌にまとわりつくという課題解決から開発された。
変形型月面ロボットSORA-Qを出品したのはタカラトミー。卵型の小さいロボットで、月面に着陸すると形を変えて走行するカメラ搭載の探査機だ。JAXAでは2023年8月以降に小型月着陸実証機を打ち上げる予定で、そこに搭載される予定という。
宇宙での生活を改善するテクノロジーは、地上生活でも応用できる面がある。b8taの宇宙イベントは、遠い存在である宇宙を身近に感じることができる製品が展示されている。有楽町に行く際はぜひ立ち寄って体感してみよう。(BCN・風間 理男)