通学・通勤の実質負担を下げる「乗車ポイント」 2023年4月最新版主要6社まとめ
京王電鉄は3月23日、国土交通大臣宛に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行い、あわせて、サービス向上のため、安全対策などとともに、鉄道利用回数などに応じてポイント還元を行う「鉄道乗車ポイントサービス」の導入に向けた準備を進めていくと発表した。すでに複数の鉄道事業者が導入している、鉄道やバスの利用に応じてポイントがもらえるサービスは、面倒な初期登録・事前エントリーさえクリアすれば比較的たまりやすいお得なサービスだ。そこで今回は、首都圏エリアの乗車ポイントサービスをまとめた。首都圏以外のエリアについては、以前に掲載した記事を参照していただきたい。
■参考
2023年春以降にJR西日本・JR東海も開始予定! 全国に広がる“沿線共通ポイント”
https://www.bcnretail.com/market/detail/20221117_304960.html
1.在来線乗車ポイント/Suica(カード・モバイル)
モバイルSuicaで対象エリア内のJR東日本線に乗車すると50円につき1ポイント付与される(2%相当)。カード型Suicaだと200円につき1ポイント(0.5%相当)にポイント付与率が下がるため、どうしてもカード型でないと安心できない人以外はモバイルSuicaをおすすめしたい。
2.リピートポイント/Suica(カード・モバイル)
同一月内に同一運賃区間をSuicaで10回以上利用すると、11回目以降の乗車に対し、11回目は運賃1回分、以降は毎回10%相当のポイントが付与される。
3.オフピークポイント/Suica定期券(カード・モバイル)
JR東日本は2022年に引き続き、「JRE POINT」に登録したSuica通勤定期券で平日朝に対象エリアの駅で対象時間帯に入場し、対象エリアの駅で退場するとポイント還元する「オフピークポイントサービス」を提供する。進呈ポイント数は1カ月あたり1~4回が1回5ポイント、5~20回目が1回25ポイント。
■東武鉄道
1.「おでかけマイル」/モバイルPASMO
モバイルPASMO(Apple PayのPASMO含む)で東武線に乗車すると利用金額3%のマイルがたまる。カードタイプのPASMOは対象外。よってJR東日本線と東武線を定期券を保有せずに頻繁に乗車する場合、モバイルPASMOとモバイルSuicaの両方を登録し、連絡改札を利用せずに、乗り換える(改札を通過する)ごとにSuicaとPASMOを使い分けると最も得する。
2.「リピートマイル」/PASMO(カード・モバイル)
同一月内に同一運賃区間を/PASMOで8回以上乗車すると運賃の4%のマイルがたまる。リピートマイルによる最大還元率は12%。
■西武鉄道
1.【NEW】「リピートプラス(2023年度)」/PASMO(カード・モバイル)
西武鉄道は4月1日から新たに「リピートプラス(2023年度)」を開始する。仕組みはJR東日本のリピートポイントとほぼ同じで、同一運賃区間を同一月内にスマイルリンクしたPASMOで5回以上乗車すると、利用回数に応じた進呈率でポイントがたまる。最大ポイント付与率は12%(カード型PASMOは9%)。スマイルリンクとは、西武グループ共通会員サービス「SEIBU PRINCE CLUB」に登録すること。JR東日本とは異なり、小児用PASMOもスマイルリンクが可能なので、親子で活用するとよりお得だ。
2.「オフピークプラス(2023年度)」/PASMO定期券(カード・モバイル)
また西武鉄道は、平日朝に時差通勤したIC定期券保有者に対してポイントを付与する「オフピークプラス」を今春から還元内容を拡充。駅ごとに設定したピーク時間帯より前に入場すると22年度の2倍となる1日20ポイント、月に15日以上達成すると100ポイントを進呈する。出場対象駅は池袋駅・高田馬場駅・西武新宿駅で、入場時間帯は駅ごとに異なる。さらに、4月限定で通常の2倍・1日最大40ポイントたまる「ポイント増量キャンペーン」を実施し、時差通勤をうながす。
■小田急電鉄
1.「小田急おでかけポイント」/PASMO(カード・モバイル)
小田急電鉄は、「小田ポイント」に登録したPASMOで小田急線に乗車すると、条件を満たす乗車回数に応じたポイント付与率でポイントを付与するサービスを22年4月1日から提供している。大人は、同一月内、同一運賃区間ごとに2回以上乗車するとポイント付与対象となり、乗車運賃に対して0.5%から最大12%、子どもは1回から一律2%の小田急ポイントを付与する。
■東京メトロ
1.「メトロポイント」/PASMO(カード・モバイル)
東京メトロは23年3月1日から「メトロポイント」をリニューアル。登録済みPASMOで乗車した東京メトロ線の毎月の利用状況に応じて判定する4段階の会員ランクに応じてポイントを進呈する。最大還元率は10%相当。
また本記事で触れた通り、首都圏エリア内のJR線と私鉄の両方に乗る機会のある人は、路線・キャンペーンに応じたSuica(モバイルSuica)とPASMO(モバイルPASMO)の使い分けがポイント還元の点で最もお得となるので覚えておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)
■参考
2023年春以降にJR西日本・JR東海も開始予定! 全国に広がる“沿線共通ポイント”
https://www.bcnretail.com/market/detail/20221117_304960.html
定期券なしのリピート利用や定期券ありの時差通勤でお得!
■JR東日本1.在来線乗車ポイント/Suica(カード・モバイル)
モバイルSuicaで対象エリア内のJR東日本線に乗車すると50円につき1ポイント付与される(2%相当)。カード型Suicaだと200円につき1ポイント(0.5%相当)にポイント付与率が下がるため、どうしてもカード型でないと安心できない人以外はモバイルSuicaをおすすめしたい。
2.リピートポイント/Suica(カード・モバイル)
同一月内に同一運賃区間をSuicaで10回以上利用すると、11回目以降の乗車に対し、11回目は運賃1回分、以降は毎回10%相当のポイントが付与される。
3.オフピークポイント/Suica定期券(カード・モバイル)
JR東日本は2022年に引き続き、「JRE POINT」に登録したSuica通勤定期券で平日朝に対象エリアの駅で対象時間帯に入場し、対象エリアの駅で退場するとポイント還元する「オフピークポイントサービス」を提供する。進呈ポイント数は1カ月あたり1~4回が1回5ポイント、5~20回目が1回25ポイント。
■東武鉄道
1.「おでかけマイル」/モバイルPASMO
モバイルPASMO(Apple PayのPASMO含む)で東武線に乗車すると利用金額3%のマイルがたまる。カードタイプのPASMOは対象外。よってJR東日本線と東武線を定期券を保有せずに頻繁に乗車する場合、モバイルPASMOとモバイルSuicaの両方を登録し、連絡改札を利用せずに、乗り換える(改札を通過する)ごとにSuicaとPASMOを使い分けると最も得する。
2.「リピートマイル」/PASMO(カード・モバイル)
同一月内に同一運賃区間を/PASMOで8回以上乗車すると運賃の4%のマイルがたまる。リピートマイルによる最大還元率は12%。
■西武鉄道
1.【NEW】「リピートプラス(2023年度)」/PASMO(カード・モバイル)
西武鉄道は4月1日から新たに「リピートプラス(2023年度)」を開始する。仕組みはJR東日本のリピートポイントとほぼ同じで、同一運賃区間を同一月内にスマイルリンクしたPASMOで5回以上乗車すると、利用回数に応じた進呈率でポイントがたまる。最大ポイント付与率は12%(カード型PASMOは9%)。スマイルリンクとは、西武グループ共通会員サービス「SEIBU PRINCE CLUB」に登録すること。JR東日本とは異なり、小児用PASMOもスマイルリンクが可能なので、親子で活用するとよりお得だ。
2.「オフピークプラス(2023年度)」/PASMO定期券(カード・モバイル)
また西武鉄道は、平日朝に時差通勤したIC定期券保有者に対してポイントを付与する「オフピークプラス」を今春から還元内容を拡充。駅ごとに設定したピーク時間帯より前に入場すると22年度の2倍となる1日20ポイント、月に15日以上達成すると100ポイントを進呈する。出場対象駅は池袋駅・高田馬場駅・西武新宿駅で、入場時間帯は駅ごとに異なる。さらに、4月限定で通常の2倍・1日最大40ポイントたまる「ポイント増量キャンペーン」を実施し、時差通勤をうながす。
■小田急電鉄
1.「小田急おでかけポイント」/PASMO(カード・モバイル)
小田急電鉄は、「小田ポイント」に登録したPASMOで小田急線に乗車すると、条件を満たす乗車回数に応じたポイント付与率でポイントを付与するサービスを22年4月1日から提供している。大人は、同一月内、同一運賃区間ごとに2回以上乗車するとポイント付与対象となり、乗車運賃に対して0.5%から最大12%、子どもは1回から一律2%の小田急ポイントを付与する。
■東京メトロ
1.「メトロポイント」/PASMO(カード・モバイル)
東京メトロは23年3月1日から「メトロポイント」をリニューアル。登録済みPASMOで乗車した東京メトロ線の毎月の利用状況に応じて判定する4段階の会員ランクに応じてポイントを進呈する。最大還元率は10%相当。
Android版「モバイルSuica」には新たなオートチャージ方法が追加!
「楽天ペイ」などで知られる楽天グループの楽天ペイメントは、「おサイフケータイ機能」を搭載したAndroidスマートフォン限定の「楽天ペイのSuica」において、Suicaの残高が設定金額以下になると、楽天ペイアプリに登録した楽天カードから自動でチャージする「夜間自動チャージ」機能を3月23日から提供開始した。Android限定とはいえ、「夜間自動チャージ」は改札機を通過しなくともオートチャージが可能な画期的な機能。Suicaの現金チャージが不便だと感じている人は、今春こそモバイルSuicaに切り替えてはどうだろうか。また本記事で触れた通り、首都圏エリア内のJR線と私鉄の両方に乗る機会のある人は、路線・キャンペーンに応じたSuica(モバイルSuica)とPASMO(モバイルPASMO)の使い分けがポイント還元の点で最もお得となるので覚えておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)