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2023年2月、薄型テレビは32型が1位・2位に 新生活シーズンは中小型が売れる

 2023年12月、NHKは衛星放送再編(BS 2K/4K 3チャンネル→2チャンネル、BS 4Kの24時間放送移行)を実施する。それに先立ち、4月16日から毎週日曜12時15分から、大河ドラマ『どうする家康』を「BS4K」で最速放送する。今後、NHKのBS放送はBS4Kがメインになると考えられ、12月に向け、4Kチューナー非搭載テレビから4Kチューナー搭載テレビへの買い替えニーズが高まるかもしれない。そこで購入時の一助となるよう、今月から月1回、家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、最新の薄型テレビのランキングをお届けしよう。

人気の大河ドラマの最速放送は今年4月16日から「BS4K」に変わる

春商戦序盤 1位・2位はともに32型のスマートテレビ

 液晶と有機ELを合算した集計で、23年2月に最も多く売れた薄型テレビはTVS REGZA「32V34」、2位はTCL Corporation「32S5200A」、3位はTVS REGZA「24V34」だった。4K放送を視聴できる4Kチューナー搭載機種に限ると、TVS REGZA「43C350X」がトップで、シャープの「4T-C42DJ1」が続いた。

 1位「32V34」と2位「32S5200A」、4位の「2T-C32DE」はいずれも32型サイズで、3位の「24V34」はより小さい24型。例年同様、就職や進学といった新生活にあわせ、中小型サイズの安価なテレビを買い求めた人が多かったようだ。
 

 販売中の薄型テレビのほとんどの機種は、YouTubeやNetflix、Huluなどのインターネット動画配信サービスをテレビ単体で視聴できる。できない機種であっても「Amazon Fire TV」シリーズや「Chromecast with Google TV」といったストリーミング端末を利用すると、端末付属のリモコンや音声で操作してテレビで楽しめる。ますます動画配信サービスの地位が高まっていると思いきや、「U-NEXT」と「Paravi」は、ParaviがU-NEXTに移管されるかたちで7月を目途にサービス統合する予定など、国内では淘汰も始まっている。放送波・動画配信サービスの再編とあわせ、今年は薄型テレビ市場に注目したい。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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