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通常非公開の尼門跡寺院「京都 霊鑑寺」で「春の特別公開」

暮らし

2023/03/05 11:30

 尼門跡寺院・京都 霊鑑寺(れいかんじ・京都市)は3月18日~4月9日の期間、「春の特別公開」を開催する。拝観時間は10時~16時30分(最終入場は16時)で、拝観料は大人800円、小学生400円で、幼児は無料。15名以上の団体なら1名あたり720円となる。

「椿の寺」として知られる霊鑑寺の庭園の様子

庭園に100種類以上の椿

 霊鑑寺は、承応3年(1654年)に後水尾天皇の皇女である多利宮(たりのみや)を開基として創建され、歴代皇女が住職を務めた「椿の寺」として知られる尼門跡寺院。
 
華麗な障壁画で飾られた書院

 別名「谷の御所」と呼ばれた格式と清楚なたたずまいを今に伝えており、後西天皇の院御所から移築した書院は、「四季花鳥図」など狩野派の作と伝わる華麗な障壁画で飾られている。本堂は、江戸幕府の11代将軍である徳川家斉が寄進したもので、如意輪観音像を安置する。

 後水尾天皇が椿を好まれたことから、広い庭内には100種類以上の名椿が植えられている。
 
本堂

 庭園で見られる椿は、京都市の指定天然記念物である日光椿をはじめ、散椿、白牡丹椿、舞鶴椿など100種類以上となる。後西天皇の院御所から移築した書院内部をガイド付きで公開するとともに、徳川家斉が寄進した本堂も公開される(本堂内への立ち入りは不可)。

 そのほか、庭園入口に設置された椿の花手水は、ピンクや白など乙女心をくすぐるカラーで統一されており、公開期間中しか購入できない霊鑑寺オリジナルの御朱印帳(300円)や、椿があしらわれた御朱印(400円)も用意している。
 
霊観寺の門跡