Sansanは2月27日に、同社の提供するインボイス管理サービス「Bill One」が請求書関連業務に携わるビジネスパーソン1000名対象に実施した、「インボイス制度に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、1月25日～2月3日の期間に行われている。

約5割の「電帳法」よりは高い対応率

　調査対象者に、インボイス制度への対応を進めているかを尋ねたところ、「対応している」が72.5％、「対応していない」が18.4％、「わからない」が9.1％となった。同社が2月16日に発表した、電子帳簿保存法への対応状況に関する調査では、「対応している」という回答が49.2％だったことから、電子帳簿保存法と比較してインボイス制度の対応はより進んでいるといえる。
　インボイス制度の導入に対して、不安を感じているかを尋ねた質問では、「とても不安を感じる」と「やや不安を感じる」を合わせた割合が67.5％となり、2022年8月に行われた調査結果（64.9％）と比較すると2.6ポイント増加しており、引き続き不安の声が多い。
　インボイス制度の導入に対して、不安を感じるものをすべて挙げてもらったところ（複数回答）、「インボイス制度への適切な対応方法がわからない」がもっとも多く、以下「従来の請求書業務より工数が増える」「インボイス制度と電子帳簿保存法を併せて検討しないといけない」が続いている。2022年8月の調査と比較すると、上位3項目は変わらなかった。