【記者のひとこと】脱炭素化の動きを追い風に

コラム

2023/02/06 10:00

 脱炭素社会に向けた動きが日本でも加速してきました。直近の例でいえば、2月1日に政府が脱炭素社会の実現に向けた政策支援を裏付ける「GX推進法案」を取りまとめ、民間企業のGX投資を後押しする姿勢をより強めました。この件だけにとどまらず、脱炭素関連の支援策や規制はほぼ毎日のように発表されています。

 「まさかこんな急に対応を迫られることになるとは」と苦慮している企業は多いでしょう。しかし、中には、このときを心待ちにしていたスタートアップ企業もあります。booost technologiesを設立した青井宏憲氏は社会人1年目にスマートエネルギー市場に成長余地を見出し、コンサルやエネルギーマネジメントプラットフォームを提供しながら、着々と準備を進めてきました。

 市場が大きく動くと予感したのは、20年10月に政府が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」です。着手していたプロジェクトを一旦保留にして、CO2排出量を測定・可視化するカーボンマネジメントプラットフォーム「ENERGY X GREEN」の開発を急ピッチで進め、翌年リリースしました。予想は見事に当たり、脱炭素化の動きを追い風に顧客を増やしています。(大蔵大輔)

【記事はこちら】
【Era】booost technologies 青井宏憲代表取締役 日本の脱炭素化を加速させる