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セブン&アイHD、そごう・西武の譲渡時期を延期 交渉の遅れなどから

 セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)は1月24日、「西武池袋本店」をはじめ全国10の百貨店・SC(テナントビル)を運営するそごう・西武に関し、譲渡時期を2023年2月1日(予定)から3月中に変更すると発表した。

譲渡予定時期変更の告知

 国内外のコンビニ事業に集中するため、セブン&アイHDは、22年11月11日開催の取締役会で、家電量販店「ヨドバシカメラ」、アウトドア用品店「石井スポーツ」を運営するヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとする米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループへの売却を決定。ただし、そごう・西武の子会社のロフトの株式は譲渡前にセブン&アイHDに移管予定としていた。当初は2月1日に譲渡契約を実行予定だったが、必要な所定の条件の充足に向けて交渉が継続しており、遅れる可能性が高まったため告知した。
全国6店舗の「西武」のロゴ看板(記者撮影、西武所沢S.C.)

 旗艦店の西武池袋本店は、西武鉄道の西武池袋線 池袋駅に直結し、土地の約50%は西武ホールディングスが所有しているという。他の店舗も所在する駅や自治体のランドマークとなる商業施設であり、ヨドバシホールディングスが深くかかわるとみられる売却後の店舗継続・立て直し策に注目が集まっている。