前月に話題になったクレジットカード・タッチ決済関連のトピックスをまとめて紹介する。1月第1週発表分も先取りしてまとめた。
こうした既存のクレジットカードを活用した「タッチ」乗車の取り組みは「オープンループ」とも呼ばれる。ビザ・ワールドワイド・ジャパンが18歳以上の男女1001人を対象に実施した、「日本の消費者の移動や通勤におけるタッチ決済対応の国際ブランドクレジットカードやデビットカード使用に関する意識調査」によると、他の世代と比較して電車や地下鉄での移動(外出)や通勤時での交通系プリペイドカード(交通系IC)の使用機会の多い20代は、事前チャージを「不便」と感じる割合が他の年代を大きく上回り、事前チャージなしに利用できるタッチ決済対応の国際ブランドクレジットカードやデビットカードを公共交通機関乗車に使ってみたいと「思う」と7割近い67%が回答した。
Visaが提供する「Visaのタッチ決済」は、日本を含む世界約200の国と地域で展開している国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法。国内のVisaのタッチ決済対応カードの発行枚数は約8700万枚(22年9月末現在)。公共交通機関では、既に世界580以上の都市で導入されており、国内においては21都道府県31プロジェクトが進行中となっている。交通系ICには改札通過時のスピードという大きなメリットがあり、全面的な置き換えは考えられないが、今後、東急電鉄に続き、クレジットカードの「タッチ決済」を活用した乗車券サービスの導入や実証実験を打ち出す鉄道会社がますます増えそうだ。
「au PAYカード」を発行するauフィナンシャルサービスもまた、22年12月利用分から、スマートフォン決済サービス「au PAY残高」へのチャージについて、カード利用額に応じたPontaポイント付与の対象外とし、Pontaポイント付与は「ゴールド限定特典(1%還元)」のみに変更した。au PAYはキャリアを問わず利用でき、チャージ可能なクレジットカードも多いため、代替手段は他にもあるものの、年会費有料の「au PAY ゴールドカード」の優遇を強化した。PayPayも新たにゴールドカードの発行を開始しており、両者を比較する場合は特典の多いゴールドカードのほうが妥当だろう。
JCBは、22年1月から12月まで実施していたQUICPay利用者を対象とした「9のつく日は全額キャッシュバック!」キャンペーンを、当選人数を倍増し、23年12月まで期間を延長して実施すると発表した。キャンペーン名の通り、毎月9のつく日にQUICPayを使うと、抽選で合計1万2000人に対象日の利用分を全額キャッシュバックする。抽選確率がアップするとのことで、今月以降、「9」のつく日にQUICPayで決済して運良く当選するとお得だ。対象店舗は全QUICPay加盟店で、一部の対象外カードを除く、国内クレジットカード会社発行のすべてのQUICPay(カード/Apple Pay/Google Pay)が対象となる。対象外カード会社はエポスカード、九州日本信販、日専連釧路、ビューカード、MIXI、楽天カード、PayPayカードと、三菱UFJニコス発行カードのENEOS CBカードに紐付くスピードパスプラスでのQUICPay利用。
このほか、ヨドバシカメラは22年12月23日に、運営するオンラインショップ「ヨドバシ・ドット・コム」において、本人認証サービス「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)を導入した。「3Dセキュア2.0」対応はクレジットカードの不正利用を防ぐための措置で、近年、導入するオンラインショップ・オンラインサービスが増えている。手持ちのクレジットカードや新規入会したクレジットカードは必ず3Dセキュアを設定のうえ、利用方法を確認しておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)
東急電鉄が「オープンループ」採用へ
東急電鉄、東急、三井住友カード、日本信号、QUADRACは、2023年夏から東急線でVisaをはじめとする「クレジットカードのタッチ決済」と他の鉄道会社も採用している「コード表示」を活用した企画乗車券の発売を含む実証実験を開始する。まずは、23年夏に一部先行駅(田園都市線を中心とした各駅)、24年春に東急線全駅を対象に実施する予定。「タッチ決済」を活用した乗車券サービスに関する実証実験は首都圏の鉄道事業者で初の取り組みとなる。こうした既存のクレジットカードを活用した「タッチ」乗車の取り組みは「オープンループ」とも呼ばれる。ビザ・ワールドワイド・ジャパンが18歳以上の男女1001人を対象に実施した、「日本の消費者の移動や通勤におけるタッチ決済対応の国際ブランドクレジットカードやデビットカード使用に関する意識調査」によると、他の世代と比較して電車や地下鉄での移動(外出)や通勤時での交通系プリペイドカード(交通系IC)の使用機会の多い20代は、事前チャージを「不便」と感じる割合が他の年代を大きく上回り、事前チャージなしに利用できるタッチ決済対応の国際ブランドクレジットカードやデビットカードを公共交通機関乗車に使ってみたいと「思う」と7割近い67%が回答した。
Visaが提供する「Visaのタッチ決済」は、日本を含む世界約200の国と地域で展開している国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法。国内のVisaのタッチ決済対応カードの発行枚数は約8700万枚(22年9月末現在)。公共交通機関では、既に世界580以上の都市で導入されており、国内においては21都道府県31プロジェクトが進行中となっている。交通系ICには改札通過時のスピードという大きなメリットがあり、全面的な置き換えは考えられないが、今後、東急電鉄に続き、クレジットカードの「タッチ決済」を活用した乗車券サービスの導入や実証実験を打ち出す鉄道会社がますます増えそうだ。
「PayPayステップ」新ルール適用開始 「あと払い」優遇強化
PayPayは22年12月から、一定の条件を達成することでPayPayポイントの付与率がアップする「PayPayステップ」の達成条件と特典、特典適用条件を変更。「PayPayあと払い」「PayPayあと払い(一括のみ)」で支払いの場合、基本付与分1.0%・最大1.5%還元に変更。また、あと払い登録者は新たに「PayPayカード」でもPayPayステップの特典の対象となった。「PayPayあと払い」はチャージ不要でPayPayを利用できるサービスで、PayPayカード保有者限定。つまり、今回の変更で、自社クレジットカードとなるPayPayカード会員優遇が強まった。「au PAYカード」を発行するauフィナンシャルサービスもまた、22年12月利用分から、スマートフォン決済サービス「au PAY残高」へのチャージについて、カード利用額に応じたPontaポイント付与の対象外とし、Pontaポイント付与は「ゴールド限定特典(1%還元)」のみに変更した。au PAYはキャリアを問わず利用でき、チャージ可能なクレジットカードも多いため、代替手段は他にもあるものの、年会費有料の「au PAY ゴールドカード」の優遇を強化した。PayPayも新たにゴールドカードの発行を開始しており、両者を比較する場合は特典の多いゴールドカードのほうが妥当だろう。
JCBは、22年1月から12月まで実施していたQUICPay利用者を対象とした「9のつく日は全額キャッシュバック!」キャンペーンを、当選人数を倍増し、23年12月まで期間を延長して実施すると発表した。キャンペーン名の通り、毎月9のつく日にQUICPayを使うと、抽選で合計1万2000人に対象日の利用分を全額キャッシュバックする。抽選確率がアップするとのことで、今月以降、「9」のつく日にQUICPayで決済して運良く当選するとお得だ。対象店舗は全QUICPay加盟店で、一部の対象外カードを除く、国内クレジットカード会社発行のすべてのQUICPay(カード/Apple Pay/Google Pay)が対象となる。対象外カード会社はエポスカード、九州日本信販、日専連釧路、ビューカード、MIXI、楽天カード、PayPayカードと、三菱UFJニコス発行カードのENEOS CBカードに紐付くスピードパスプラスでのQUICPay利用。
このほか、ヨドバシカメラは22年12月23日に、運営するオンラインショップ「ヨドバシ・ドット・コム」において、本人認証サービス「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)を導入した。「3Dセキュア2.0」対応はクレジットカードの不正利用を防ぐための措置で、近年、導入するオンラインショップ・オンラインサービスが増えている。手持ちのクレジットカードや新規入会したクレジットカードは必ず3Dセキュアを設定のうえ、利用方法を確認しておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)