ネット用語「微レ存」の由来とは? 正しい意味と使い方

時事ネタ

2022/12/30 12:00

【こっそりミームを教えます・71】 ネット上に拡散されて流行するミーム。今までさまざまな意味を持つ言葉や行動が誕生してきたが、中にはパッと見では意味が伝わりにくいものも。今回紹介する「微レ存」もその一つ。ある言葉の略称のようだが、一体何を示した言葉なのだろうか。

「微レ存」の対義語は「巨レ存」!(画像はイメージ)

2ちゃんで生まれた「微レ存」とは?

 「微レ存」とは「微粒子レベルで存在する」の略語で、「非常に低い確率だがゼロではない」という意味である。読み方は「びれぞん」と「びれそん」の2通りがあるよう。使用例としては、「宝くじが当たる確率は微レ存」「UFOが存在する可能性は微レ存」といった文が挙げられる。

 別の表現に置き換えるとしたら「ワンチャン」とニュアンスが近い。「One chance」の略称で、「期待は薄いが、可能性はある」という意味を持つ。若者の間で交わされる日常会話の中でよく聞くワードだ。また対義語としては「巨レ存」が存在。「微レ存」の「微」に反対の意味を持つ「巨」を当てはめたもので、「可能性がものすごく高いこと」を表した言葉である。

 「微レ存」の元ネタは、ネット掲示板である「2ちゃんねる」という説が有力だ。そこからインターネット上で使用されるようになり一般層へも浸透。2014年には「JCJK流行語ランキング」に見事ランクインし、より多くの人々に認知されるようになった。ちなみに同年にはSNSなどでみられるミームの一つである「かまちょ」もランクインしている。

 略しすぎて一見何を指した言葉なのかわかりにくい「微レ存」。間違った解釈をすることで、コミュニケーションのすれ違いが起きることもある。ネット上でこの言葉を見た時はぜひ正しい意味を思い出してほしい。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている