【記者のひとこと】物流DXを加速させるには

コラム

2022/12/26 10:00

 現場の裁量が大きい物流業は業務改革が難しく、「最後の暗黒大陸」と言われることもあります。それは昨今のDXにおいても同様で、新しいテクノロジーの導入は思うように進んでいません。ダイアログが11月に発表した倉庫業の自動化に関する実態調査では、国内倉庫業企業の約7割がまったく自動化に着手できていないという結果が出ています。

 「導入コストが予算に見合うか分からない」というのが最大の理由ですが、それに次いで多いのが「自動化システムがフィットするか分からない」。多数のハードウェアを導入する必要がある倉庫業の自動化は、ソフトウェアのように気軽にスケールを調整できないというイメージが強く、検討が進まない一因になっています。

 こうした課題をチャンスと捉えているのが、自動ピッキングソリューション「Skypodシステム」を提供するExotec NIHONです。ソリューションの核である3次元立体走行型搬送ロボットは柔軟性に優れており、立脇竜社長は「そのときどきで最適なソリューションを提供できる」と強調します。来春には東京近郊にショールームを設置予定で、大企業だけでなく、検討すらできていない中小企業にも訴求していく考えです。(大蔵大輔)

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Exotec NIHON、ヨドバシカメラと導入契約 自動ピッキングソリューションを提供