東急は、オフィスとシェアキッチン「FORT MARKETたまプラーザ」を併設した「grow up commons」を2023年1月16日にオープンする。


　grow up commonsは、田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分の場所に位置し、同社が保有する建物の1階部分をリニューアルして開業する施設で、同社社員の多摩田園都市エリアでのテレワークの拠点としながら、横浜市青葉区初のシェアキッチンを併設する。土日祝日は、オフィス区画もシェアキッチンのイートインスペースとして利用することで、空間の最有効活用を図る。

　シェアキッチン「FORT MARKETたまプラーザ」では、オーブンやフライヤーなど本格的な厨房機器を揃えたキッチン、冷蔵ショーケース、イートインスペースなどを備えており、飲食店の営業や菓子製造、イベント出店販売などを行うことができる。「自分の得意なコトを発信してみたい」「将来自分のお店を開いてみたい」「副業で飲食店をはじめてみたい」という、食の作り手なら誰でも簡単にチャレンジできる環境を提供する。「人と人」、「人とまち」、そして「働くと遊ぶ」が交わる場所として、商店街さらにはたまプラーザ駅周辺のまちの賑わい創出を目指す。
 
　今後は、横浜市などの創業支援の取り組みとも連携を図りながら、空き物件情報の提供による独立出店の後押しや同社イベントでの出店依頼などの支援を行うことで、多摩田園都市エリア発の事業者を増やしていく。

　なお、オープンに先駆けて1月14日、15日に、「パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ」（KADOKAWA）など、毎日焼けるパンレシピ本を多数出版し、地元たまプラーザでも活躍している吉永麻衣子氏がオリジナルパンを販売するほか、マカロン専門店「橘菓子製作」やグリルドチーズサンドイッチ店「L＆B sandwiches」が出店するオープニングイベントを実施する予定。