ここ数年、新型コロナウイルスの影響で外出がままならず、クリスマスのイルミネーションを見に行けなかったという人も多いといえる。感染状況はまだまだ予断を許さない状況ではあるが、世の中が徐々にウィズコロナの生活に適応してきたこともあり、今年はぜひ1年の締めくくりとしてイルミネーションを鑑賞しに行ってはいかがだろうか。

関東近郊のおすすめクリスマススポット3選

　まずは2022年度に関東近郊で開催されるおすすめのクリスマススポット3カ所を紹介したい。

六本木ヒルズ「Roppongi Hills Christmas 2022」

　六本木ヒルズでは恒例の「けやき坂イルミネーション」をはじめとする「Roppongi Hills Christmas 2022」が開催されている。今年は3年ぶりに毛利庭園のイルミネーションが復活するなど約80万灯ものLEDが用意され、コロナ禍以前と同等かそれ以上に美しい光景が見られるだろう。
 
　イルミネーション以外では、本場ドイツの雰囲気が味わえるクリスマスマーケットが開催される。六本木ヒルズとしてもクリスマスケーキやグルメも豊富に取りそろえるとのことで、クリスマスを思う存分楽しみたい人におすすめだ。

マクセル アクアパーク「NAKED STAR AQUARIUM」

　品川駅すぐ近くの水族館、マクセル アクアパーク品川では「NAKED STAR AQUARIUM」というイベントが開催されている。見所はなんといってもイルカショー。昼と夜で異なる演目が用意され、いずれもクリスマスをテーマにしたこの時期だけの内容だ。
 
　イルカ以外でも、クラゲなどの展示がクリスマス限定の演出でお出迎え。疲れたらShiny Starry Barと呼ばれるバーで季節限定のクリスマスドリンクを楽しみたい。

ムーミンバレーパーク「ムーミン谷のナイトウォーク～イルモリノオト～」

　自然とイルミネーションの競演を楽しむならムーミンバレーパークがおすすめだ。湖畔沿いに作られた全長約1.8km道が光に彩られ、ムーミンをテーマにしたさまざまなイベントが体験できる。ナイトウォークに疲れたら、ムーミン谷の食堂で温かいスープやミートボールを楽しんではいかがだろうか。
 
　このイベントではソニーの「Sound AR」と「Locatone」と呼ばれる技術が使われており、自分の位置や身体の動きと連動した360度立体音響技術で臨場感あふれる音を楽しめる。森の中からムーミンたちの話し声や気配が感じられ、物語の世界に没入しながらイベントを楽しめるのだ。

クリスマススポットに出かける際の注意点

　いずれも楽しいクリスマススポットだが、出かける際には以下の点に注意してほしい。
 

防寒対策はしっかりと

　クリスマスシーズンの季節は冬であり、雪が降る可能性もある。今年の冬はラニーニャ現象の影響で例年よりも寒いといわれており、しっかりとした対策が必要だ。

　ただ、屋外が寒い一方で屋内は暖房が効いており暖かい可能性が高い。脱ぎ着しやすい服装を選び、状況に応じて調節できると良いだろう。

感染症対策をチェック

　新型コロナウイルスによる行動制限が緩和される傾向にあるが、まだまだ予断を許さない状況が続いている。クリスマススポットの営業者側はしっかりとした感染防止対策を施しているが、参加者側もそれに協力し感染を広げないよう心がけたい。

　具体的には例えば六本木ヒルズの場合、フィジカルディスタンスの確保、マスク着用、消毒、手洗いを求めている。ほかにも発熱や体調不良を感じたら予定をキャンセルするなど、くれぐれも自身が感染源とならないよう注意してほしい。

過度な混雑は避ける

　韓国の梨泰院で起きた群衆の将棋倒し事故では、多くの人々が犠牲となった。日本でも2001年の「明石市民花火大会」において同様の事故が発生している。

　過度な混雑に巻き込まれるとその中から抜け出すのは困難となるため、多くの人がいると感じたら近づかないほうが賢明だ。混雑していない方がゆっくりとイルミネーションを楽しめるため、その意味でもあらかじめ混雑しにくい日時を見極めたほうが良いだろう。

イルミネーションには癒やしの効果も

　美しいイルミネーションには癒やしの効果があるという研究結果がある。人間には暗い場所よりも明るい場所の方が安心するという本能があるためであり、特に寒い季節に暖かいイルミネーションの光を見ると心が安らぎそうだ。
 
　感染症などには十分注意した上で、1年に一度のイベントを思う存分楽しんでほしい。（ライター・ハウザー）