【いま注目のトレンドワード・208】 住んでいると当たり前でも他県の人にはあまり知られていない県民の日。2022年11月14日の埼玉県民の日は月曜日に当たり、埼玉県内の公立小中学校・高校は休みだったため、あわせて保護者も有給休暇を取得して秋の3連休をエンジョイした家庭も少なくなかったようだ。

県民の日は一般開放で埼玉県庁舎もイベント会場に

　埼玉県内に通学する学生にとっては3連休というだけでも嬉しいのに、自分たちだけが休みということで喜びもひとしお。県民たちの歓喜の声がTwitterで話題となり「埼玉県民」がトレンド1位に。他県民からも「いいなぁ」と羨む声が上がっていた。

　当日は入場無料の施設や県民限定プレゼントを用意する施設があったほか、大きなイベントとしては「県庁オープンデー」と称して県庁舎が3年ぶりに一般開放された。中では県内で収穫された新鮮な野菜や果物をはじめ、県の特産物を紹介するブースが出展。ステージイベントも開催されるなど来場者を楽しませていた。

　また県内の駅なら自由に乗り降りができるフリー乗車券の販売や臨時列車の運行もあり、栗橋と舞浜間のJR東日本の快速列車「GOGO 舞浜」が臨時運転された。朝の往路と夜の復路それぞれ1本ずつで、埼玉県内の駅にいくつか停車するのみであとは舞浜駅へ直行。乗車した埼玉県民は平日の行楽を大いに楽しんだ。

　Twitterでは埼玉県民の「今日休みとか最高！」「ありがとう、埼玉県！」などの喜びの声に始まり、「おめでとう！」「代わってほしい……」と他県民からのリプライが。そして「全県で祝日を作ってほしい」という、県民の日がない県、県民の日があっても学校が休みにならない県民たちからの切なる願いも飛び交っていた。今年は3連休となったため、例年にもまして特別感満載だった埼玉県の県民の日。埼玉県民にとっては地元をもっと好きになった1日かもしれない。（フリーライター・井原亘）

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている