【記者のひとこと】データ活用に近道なし
日本が「デジタル後進国」と呼ばれるようになって久しいですが、特に後れをとっているのが「データ活用」です。ガートナージャパンが2022年7月に実施した調査によると、データ活用で成果を得ていると回答した日本企業はわずか2.2%。苦手意識を持っている企業が大多数という結果が出ています。
なぜ日本企業でデータ活用がうまくいかないのか。アクセンチュアのビジネスコンサルティング本部AIグループで、データ活用支援を行っているコーネット可奈・シニア・マネジャーは「日本ならではの組織体制やカルチャーが大きな弊害となっている」と指摘します。
欧米では社内のデータを部署を横断して管理する体制が整ってきていますが、日本はまだこの段階に至っていない企業が多く、そもそもデータを有効に活用するための準備が済んでいない状況です。また、品質や確実性を重視するカルチャーが根強く、データ活用の成功のかぎといえるアジャイル思考を苦手としています。
コーネット・シニア・マネジャーは「成果を得るために段階飛ばしはできない」。要するに、データ活用に近道なし。これ以上、欧米企業に差をつけられないためにスピード感をもって取り組まなければなりませんが、功を焦って足元がおろそかにならないように注意する必要もありそうです。(大蔵大輔)
【記事はこちら】
【キーワードで読み解くDXの現在地・データ活用】課題が山積の日本企業に求められる改革は?
なぜ日本企業でデータ活用がうまくいかないのか。アクセンチュアのビジネスコンサルティング本部AIグループで、データ活用支援を行っているコーネット可奈・シニア・マネジャーは「日本ならではの組織体制やカルチャーが大きな弊害となっている」と指摘します。
欧米では社内のデータを部署を横断して管理する体制が整ってきていますが、日本はまだこの段階に至っていない企業が多く、そもそもデータを有効に活用するための準備が済んでいない状況です。また、品質や確実性を重視するカルチャーが根強く、データ活用の成功のかぎといえるアジャイル思考を苦手としています。
コーネット・シニア・マネジャーは「成果を得るために段階飛ばしはできない」。要するに、データ活用に近道なし。これ以上、欧米企業に差をつけられないためにスピード感をもって取り組まなければなりませんが、功を焦って足元がおろそかにならないように注意する必要もありそうです。(大蔵大輔)
【記事はこちら】
【キーワードで読み解くDXの現在地・データ活用】課題が山積の日本企業に求められる改革は?