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家電などの「延長保証」、認知率は5割超え 利用率は生活家電がトップ

データ

2022/11/14 18:00

 テックマークジャパンは11月14日に、全国の18~69歳の男女を対象に実施した、「延長保証についての意識調査2022」の結果を発表した。同調査は、5月19日~21日に事前調査が、5月20日~21日に本調査が行われ、事前調査では1万名、本調査では1826名から有効回答を得ている。

延長保証の認知率と利用経験率は「生活家電」が最多に(※テックマークジャパン調べ)

 調査対象者に、延長保証の認知率、利用経験率について尋ねたところ、認知率、利用経験率ともに「生活家電」(認知率78.1%、利用経験率37.2%)がもっとも多く、「AV機器」(認知率76.7%、利用経験率31.3%)がそれに続いた。

 家電製品以外の認知率、利用経験率としては、「自転車(5万円超)」(認知率61.5%、利用経験率17.8%)、「釣具」(認知率57.6%、利用経験率17.4%)、「高級家具」(認知率55.7%、利用経験率13.7%)、「アウトドア用品」(認知率53.1%、利用経験率12.8%)、「スポーツ用品」(認知率51.9%、利用経験率11.8%)と、幅広い製品に対して延長保証のニーズが高まっている。
 
延長保証へ加入する理由(※同社調べ)

 延長保証に加入(利用)している理由を尋ねた質問では、ほとんどの製品において「突発的な修理を防ぐ」「メーカー保証の期間が短くて不安」「購入した製品は修理してでも、なるべく長い間使いたい」が上位を占めた。

 一方で、「機能性下着」「女性向け下着」「アウトドア用品」では、「購入した製品は修理してでも、なるべく長い間使いたい」が最多となっている。

 延長保証に加入しておいてよかった理由としては、「買い替えるにはまだ早い時に無償で修理できた」「交換してもらえた」「毎日使うものなので急に何かあっても安心感がある」といった回答が寄せられた。

 延長保証が必要と思われる年数について尋ねたところ、5年以上という回答は「住宅設備機器」「自動車」「生活家電」で多く、使用年数が長い製品ほど必要とされる延長保証期間も長くなっている。

 「ゲーム機器」「セルフケア関連機器」「機能性下着」「アウトドア用品」では、延長保証の認知非加入・非利用経験者に対して、1年以内加入または利用経験者が5年以上の延長保証を求めている割合の差が10%以上に達しており、「住宅設備機器」「自動車」「生活家電」ほど高額ではないものの使用頻度が高く、こだわって購入している製品が上位となった。
 
延長保証に加入しておけばよかったと思う製品(※同社調べ)

 延長保証に加入しておけばよかったと思う製品を尋ねた質問では、「生活家電」「住宅設備機器」「ノートPC」「スマートフォン・携帯電話機」が上位を占めている。

 今後の延長保証への加入(利用)意向について尋ねたところ、1年以内加入または利用経験者は、認知非加入または非利用経験者と比較して、すべての製品カテゴリーで加入意向が上回っていることがわかった。認知非加入または非利用経験者でも、「住宅設備機器」「自動車」での延長保証への加入(利用)意向が50%超に達している。

 延長保証に加入しておけばよかったと思う理由としては、「修理が思ったより高かった」「メーカー保証が切れた頃不具合が生じた」「買い替えまでに日にちがかかった」「どこに相談してよいかわからなかった」といった回答が寄せられた。
 
延長保証を提供している店舗に対して4割超の人が「安心して買い物ができそう」と
感じていることが明らかに(※同社調べ)

 延長保証を提供しているかどうかによる、販売店への印象の違いをたずねた質問では、「(延長保証を)提供している販売店の方が安心して買い物ができそう」(42.3%)がもっとも多く、「提供している販売店のほうが長期に修理サービスを提供してもらえそう」(28.4%)がそれに続いており、延長保証の提供が販売店に対するよい印象につながっている様子がうかがえる。

 なお、同調査では延長保証について、メーカー保証の終了後に一定期間発生した自然故障・不具合の修理を無償で行ってくれるサービスと定義している。