クリエイターの支援・育成をねらう「インテルBlue Carpet Project」のスタートからすでに半年。その成果を披露するアップデートミーティングが9月13日にオンラインで開催された。コミュニティに参加しているトップクリエイターは20人。賛同パートナーは54社に達し、インテルが協賛・協力するイベントは2022年内に現時点で決まっているだけで18回実施される予定だ。この成果を背景に、今後、インテルはPC販売店に“裾野”拡大を提案していく。
また、PC販売店に対して、消費者とハイスペックPCの間をつなぐ役割をインテルは期待している。「クリエイティブがやりたいと来店する消費者に、それにはこんなスペックのPCがぴったりですよ、とアドバイスしてほしい」と安生部長。すでに、一部の量販店とは来店客にどんな提案ができるかの協議を進めているという。
さらに、Blue Carpet Clubに参加しているクリエイターに対しては、必要に応じてIT機器の貸与も行われる。「基本的に、クリエイターの熱い思いをうかがって、それを制作するのに不足している機材を長期で貸し出している」と安生部長。貸与機器の多くは、最新・最高の性能を発揮できるインテルプロセッサーを搭載したBlue Carpet Project賛同企業製のPCだ。
この貸与PCは、Blue Carpet Clubのトップクリエイターが優れた作品を生み出すのに大きな役割を果たしている。
例えば、モーションデザイナー/エディター/コンポジターの白戸裕也氏は、「ハイスペックのマシンで制作すると、作業効率が高まってエンコードなどの処理時間が短くなる。そのため、限られた時間内で何度もトライアル&エラーできるようになって、品質が向上する」とコメント。3DCG Artist/Visual Artistのフジモトタカシ氏も、「今は貸与されたPCをメインマシンに使っていて、仕事も作品もそれがないとダメな状態になっている」と語る。
また、「Windows PCならグラフィックボードやGPUなどの構成を自由に選べる」(白戸氏)ことも、トップクリエイターがインテルプロセッサーを搭載したPCを選ぶ理由の一つ。フジモト氏も「CGソフトのエフェクトにはWindows版にしか存在しないものもある」と制作現場の実態を明かす。
アップデートミーティングの「KEY NOTE #1」では、インテルの鈴木国正社長が「この半年間、クリエイターの皆さんが何か新しくすてきなことを始めてもらうためのサポートをしていくことを目的に進めてきた」と報告。半年の活動の概要を紹介した上で、Blue Carpet Clubクリエイターの西郡勲氏(ディレクター/CGデザイナー)との「TALK SESSION #1」で「クリエイターとツール/技術」「最新ツールがクリエイターに及ぼす影響」「クリエイターとコミュニティ」などのテーマについて語り合った。
「ジャンルもアニメーション・デザイナー、イラストレーター、モーションデザイナー、ビデオグラファー、フォトグラファー、VRクリエイター、ダンサー、YouTuberとバラエティーに富んでいる」と安生部長はアピールする。Blue Carpet Projectに賛同するパートナー企業や教育機関も54社を数えるまでになった。
また、各種セミナー、コンテスト、ワークショップの場でトップクリエイターや次世代クリエイターが制作物や制作工程を披露する「Blue Carpet Studio」も盛んに実施されている。12月までに開催されるBlue Carpet Studioの催しは、計18本(現時点で決まっているもの、予定を含む)。IT企業や教育機関が行うコンテストやフェスのほか、第25回文化庁メディア芸術祭総合フェスティバルでのクリエイターワークショップ、Inter College Animation Festival 2022、東京国際プロジェクションマッピングアワードといった大規模なイベントにもインテルは協賛・協力している。
グローバル企業であるインテルは、米国でもBlue Carpet Projectと同様の取り組み「Intel Create」を行っている。時期は未定だが、日本のBlue Carpet Clubのトップクリエイターが制作した作品をIntel Createに送り込む構想もあるようだ。
PC販売店にはハイスペックPCと消費者をつなぐ役割を期待
「インテルが目指しているのは、世の中をクリエイティブであふれた状態にすること。そのためには、トップクリエイターの制作環境や制作工程を広く知ってもらい、裾野を広げていくことが重要だ」と、Blue Carpet Projectのねらいを安生部長はこのように説明する。実際のところ、インテルEvoプラットフォームのような一般向けPCでもCGなどの制作はある程度可能だが、トップクリエイターと同じようなものを作るにはもっと高速な制作環境が必要になる。クリエイター予備軍にそれを知ってもらえば、ハイスペックPCに対する需要が高まるのではないか――というのが同社の読みだ。また、PC販売店に対して、消費者とハイスペックPCの間をつなぐ役割をインテルは期待している。「クリエイティブがやりたいと来店する消費者に、それにはこんなスペックのPCがぴったりですよ、とアドバイスしてほしい」と安生部長。すでに、一部の量販店とは来店客にどんな提案ができるかの協議を進めているという。
さらに、Blue Carpet Clubに参加しているクリエイターに対しては、必要に応じてIT機器の貸与も行われる。「基本的に、クリエイターの熱い思いをうかがって、それを制作するのに不足している機材を長期で貸し出している」と安生部長。貸与機器の多くは、最新・最高の性能を発揮できるインテルプロセッサーを搭載したBlue Carpet Project賛同企業製のPCだ。
この貸与PCは、Blue Carpet Clubのトップクリエイターが優れた作品を生み出すのに大きな役割を果たしている。
例えば、モーションデザイナー/エディター/コンポジターの白戸裕也氏は、「ハイスペックのマシンで制作すると、作業効率が高まってエンコードなどの処理時間が短くなる。そのため、限られた時間内で何度もトライアル&エラーできるようになって、品質が向上する」とコメント。3DCG Artist/Visual Artistのフジモトタカシ氏も、「今は貸与されたPCをメインマシンに使っていて、仕事も作品もそれがないとダメな状態になっている」と語る。
また、「Windows PCならグラフィックボードやGPUなどの構成を自由に選べる」(白戸氏)ことも、トップクリエイターがインテルプロセッサーを搭載したPCを選ぶ理由の一つ。フジモト氏も「CGソフトのエフェクトにはWindows版にしか存在しないものもある」と制作現場の実態を明かす。
半年間の成果をオンラインで披露
インテルは9月13日、「インテルBlue Carpet Projectアップデートミーティング」をYouTubeのオンラインライブで配信した。Blue Carpet Projectとは、最新のPCやテクノロジーを通じてクリエイターの創作活動をサポートするために、インテルが2022年3月20日に始めた取り組みのこと。おもな活動としては、国内トップクリエイターを中心とするコミュニティ「Blue Carpet Club」の運営、次世代クリエイターを育成するためのフェスやミュージアムの開催、トップクリエイターやイベントへの機材貸し出しなどを行っている。アップデートミーティングの「KEY NOTE #1」では、インテルの鈴木国正社長が「この半年間、クリエイターの皆さんが何か新しくすてきなことを始めてもらうためのサポートをしていくことを目的に進めてきた」と報告。半年の活動の概要を紹介した上で、Blue Carpet Clubクリエイターの西郡勲氏(ディレクター/CGデザイナー)との「TALK SESSION #1」で「クリエイターとツール/技術」「最新ツールがクリエイターに及ぼす影響」「クリエイターとコミュニティ」などのテーマについて語り合った。
コミュニティには20人が参加、年末までに18イベント(現時点)を支援
半年間の活動の詳細については、インテルの安生健一朗・第二技術本部部長工学博士が解説した。Blue Carpet Clubに参加しているトップクリエイターは、9月13日現在で20人。「ジャンルもアニメーション・デザイナー、イラストレーター、モーションデザイナー、ビデオグラファー、フォトグラファー、VRクリエイター、ダンサー、YouTuberとバラエティーに富んでいる」と安生部長はアピールする。Blue Carpet Projectに賛同するパートナー企業や教育機関も54社を数えるまでになった。
また、各種セミナー、コンテスト、ワークショップの場でトップクリエイターや次世代クリエイターが制作物や制作工程を披露する「Blue Carpet Studio」も盛んに実施されている。12月までに開催されるBlue Carpet Studioの催しは、計18本(現時点で決まっているもの、予定を含む)。IT企業や教育機関が行うコンテストやフェスのほか、第25回文化庁メディア芸術祭総合フェスティバルでのクリエイターワークショップ、Inter College Animation Festival 2022、東京国際プロジェクションマッピングアワードといった大規模なイベントにもインテルは協賛・協力している。
グローバル企業であるインテルは、米国でもBlue Carpet Projectと同様の取り組み「Intel Create」を行っている。時期は未定だが、日本のBlue Carpet Clubのトップクリエイターが制作した作品をIntel Createに送り込む構想もあるようだ。