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パナソニック、空間除菌脱臭機「ジアイーノ」事業を拡大 「IAQ検証センター」で効果・安全性も検証

経営戦略

2022/08/25 16:30

 パナソニックは、除菌・脱臭機能をさらに強化した高性能な次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」3機種を発売し、顧客の使用環境やニーズに合わせた製品ラインアップを拡充する。また、除菌や脱臭のニーズがある施設や一般ユーザーに向けたサブスクやリースなどの販売施策を強化するとともに、次亜塩素酸の効果や安全性を検証する「IAQ検証センター」を活用した研究開発を加速し、安心で快適な室内空気環境を追求。これらの取り組みにより、ジアイーノの事業をさらに拡大すると発表した。

パナソニック「IAQ検証センター」外観

 新型コロナウイルスをきっかけに、菌やウイルスに気をつかうことが日常となるなか、家庭では、おうち時間が増えたことにより、除菌に加えニオイや湿度に対しても関心が高まっている。また、施設・店舗・オフィスなどの不特定多数の人が行き交う非住宅空間でも、より一層、除菌やニオイなどの空気環境への対策が求められている。同社は、顧客からの様々なニーズに合わせたジアイーノのラインアップ拡充などにより事業拡大を図る。

 製品ラインアップの拡充では、家庭用には、部屋に付着した菌やニオイを集中的に除菌・脱臭する「集中クリーンモード」を新たに搭載し、1台で除菌・脱臭・加湿・集じんすべてを可能にした「F-MV5400」を発売。また、業務用には、多くの人が集まる施設や店舗などの空気リスクの高い環境でも、より安定して除菌・脱臭効果を発揮する新機構「ジアチャージ方式」を搭載した「F-JDU75」「F-JDU55」を発売。広さやシーンに応じた製品ラインアップを揃えることで、安心・快適な室内環境を提供する。

 販売促進に向けた取り組みとしては、従来の施策に加え、顧客体験を重視した取り組みを強化していく。具体的には、レンタルサービスやサブスクサービス、リースなど、製品を顧客に実際に使ってもらい、製品価値を体感することで購入を検討してもらうためのサービスを強化していく。

 4月から稼働した「IAQ検証センター」では、業界初の設備を備え、これまで実現できなかった実使用環境での次亜塩素酸の効果や安全性の検証、エアロゾル(浮遊菌)に対する効果検証などを、より高度でスピーディーに行えるようになった。また、外部の研究機関などと連携することで、次亜塩素酸がもつ可能性をさらに広げるとともに、海外展開にも活用していく。