りそな銀行と埼玉りそな銀行、関西みらい銀行(以下、りそな銀行)は、2023年1月16日以降に開設した個人の普通預金口座を対象に、年間550円の通帳利用手数料を新設する。「3大メガバンク」と呼ばれる大手銀行3行のうち、三菱UFJ銀行と三井住友銀行はすでに通帳利用手数料を設定しており、みずほ銀行は「通帳発行手数料」を導入済みだ。
紙の通帳の利用を想定していて通帳利用手数料を負担したくない場合、これから手数料を新設するりそな銀行に限れば、23年1月15日までに口座を開設すれば無料だ。23年1月16日以降に開設する場合でも、口座開設時の年齢が70歳以上か、給与または年金の受取口座などによって、りそなクラブのステータスが「パール」以上の場合は対象外となるため、通帳利用手数料は請求されない。りそな銀行では、紙の通帳の代わりに、デジタルチャネル(アプリ・インターネットバンキング)の利用を呼びかけている。
三井住友銀行もまた、21年4月1日以降に開設した口座(個人・法人)を対象に、年間1100円の「デジタル未利用手数料」と同550円の「紙通帳利用手数料」を新設した。紙通帳利用手数料は18歳未満または75歳以上、非居住者は対象外で、残高不足などで手数料が引き落とし不能となった場合は通帳不発行型に自動で切り替える。デジタル未利用手数料は2年以上、一度も入金、振り込み、払い戻しなどの取引がなく、免除条件に当てはまらない普通預金口座が対象となり、引き落とし不能の場合は口座を自動解約する。
みずほ銀行は、他行に先立ち、通帳発行・繰越ごとに1冊1100円の通帳発行手数料を21年1月18日に新設した。通帳発行ごとに手数料がかかる仕組みなので、通帳記入の件数によっては年間550円の三菱UFJ銀行などよりも手数料負担は少なくて済む。
楽天銀行、住信SBIネット銀行などのインターネット銀行は以前から通帳不発行であり、通帳を使った手続きメニューはない。紙の通帳は、必要な人に向けて提供されるオプションサービスと捉えたほうがいいだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
紙の通帳の利用を想定していて通帳利用手数料を負担したくない場合、これから手数料を新設するりそな銀行に限れば、23年1月15日までに口座を開設すれば無料だ。23年1月16日以降に開設する場合でも、口座開設時の年齢が70歳以上か、給与または年金の受取口座などによって、りそなクラブのステータスが「パール」以上の場合は対象外となるため、通帳利用手数料は請求されない。りそな銀行では、紙の通帳の代わりに、デジタルチャネル(アプリ・インターネットバンキング)の利用を呼びかけている。
3大メガバンクは21~22年春に導入済み
三菱UFJ銀行は、デジタルチャネルの利用促進とペーパーレス化のため、22年4月1日以降、18歳以上70歳未満の新規口座開設者(個人・法人)を対象に、年間550円の「紙通帳利用手数料」を新設した。三井住友銀行もまた、21年4月1日以降に開設した口座(個人・法人)を対象に、年間1100円の「デジタル未利用手数料」と同550円の「紙通帳利用手数料」を新設した。紙通帳利用手数料は18歳未満または75歳以上、非居住者は対象外で、残高不足などで手数料が引き落とし不能となった場合は通帳不発行型に自動で切り替える。デジタル未利用手数料は2年以上、一度も入金、振り込み、払い戻しなどの取引がなく、免除条件に当てはまらない普通預金口座が対象となり、引き落とし不能の場合は口座を自動解約する。
みずほ銀行は、他行に先立ち、通帳発行・繰越ごとに1冊1100円の通帳発行手数料を21年1月18日に新設した。通帳発行ごとに手数料がかかる仕組みなので、通帳記入の件数によっては年間550円の三菱UFJ銀行などよりも手数料負担は少なくて済む。
楽天銀行、住信SBIネット銀行などのインターネット銀行は以前から通帳不発行であり、通帳を使った手続きメニューはない。紙の通帳は、必要な人に向けて提供されるオプションサービスと捉えたほうがいいだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)