貿易業務に従事している人なら必ずと言っていいほどお世話になるのが輸出入や関税に関する情報を取りまとめる「NACCS（ナックス＝輸出入・港湾関連情報処理システム）」です。

　NTTデータの執行役員で中国・APAC事業本部長からJSOLトップに着任した永井健志社長は、NTTデータ勤務時代の四半世紀にわたってNACCSの開発に携わり、ベトナムやミャンマーへのNACCSの輸出、実装を指揮。NTTデータ社内では“ミスターNACCS”と呼ばれるほどの経歴の持ち主です。

　その永井社長が今注目しているのは、JSOLが開発しているCAEソフト「JMAG」です。シミュレーションや数理技術を駆使して製品設計を支援するソフトで、近年では電気自動車のモーターをデジタル空間で設計する用途で海外の自動車メーカーからの引き合いも増えているとのこと。

　永井社長はNACCSで培ったグローバルビジネスの知見を生かし、JMAGの海外展開に一段と勢いをつけていきたいと抱負を語っています。（安藤章司）

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JSOL、電気自動車領域に活路 デジタルツイン需要で海外から支持